【富士宮市】もうすぐ富士山開山!富士山修験の拠点だった村山浅間神社脇にある村山道を歩いてみた
村山浅間神社境内にある『富士山興法寺』は村山修験の拠点となっていた場所です。
室町時代に描かれた「絹本著色富士曼荼羅図」では中央に『富士山興法寺』が描かれています。
7月10日の富士山開山式、入山式に村山浅間神社では富士山に入る前に山から湧き出る神聖な水で罪や汚れを払い、心身を清める『水垢離』、心身を悩ませ苦しみを生む煩悩を薪として焼き尽くす『護摩焚き』という儀式が行われます。
『水垢離場』は境内にある大杉の前にあります。
底に石を敷きつめ、周りは石積みになっています。水が流れ落ちる岩間の上部には身を清める修験者を厳しく見つめる不動明王の石像がありました。
『護摩壇』は大日堂東側にあります。こちらも正面には不動明王石像が祀られていました。
村山浅間神社案内所北には身を清めた修験者が登山道として使った村山道入口があります。
村山道入口には京都聖護院門跡雄仁親王が村山に寄った記念に収めたという碑伝木と村山口と記された石碑があります。
村山古道は多くの登山者が行き交う一般道とは違い、整備が不十分な場所も多々あり、大きく崩壊した所を進んで行く事もある苛酷なルートのようですが、ここから約130mは実際に歩くことができるという事で、試しに歩いてみる事にしました。
足元は大きな石を積んだ石畳から、徐々に山肌の柔らかな土に変わって行きます。木漏れ日が気持ち良く感じる村山道は、途中で道路に出られるようになっていました。
これくらいなら、登山経験のない方でも気軽に歩くことができます。
一度道路に出ると、目の前に境内に戻れる遊歩道入口があります。こちらを歩いて境内に戻ると村山浅間神社の背後に位置する氏神社に出ます。
村山修験の開祖「富士上人末代」を祀っている氏神社。一段高くなった場所から、境内を訪れる方々を見守っているようでした。
浅間大社から村山まで道者が通った道を道者道と言い、約7.8kmの道沿いには沢山の遺跡が残されています。
運動不足の今日この頃…今年は村山までの道者道のウォーキングにチャレンジしてみようかと、道者道マップを手に考え中です。
冨士山興法寺大日堂(村山浅間神社)
住所:富士宮市村山1151
TEL:0544-26-6713(案内所)
*富士山道者みちまっぷが載っているパンフレットはイオンモール富士宮店2階専門店街通路に特設されているお山開き写真展会場でもらえます!