【京都府長岡京市】色とりどりのハナショウブ見ごろ 心和む宮家の造った池のほとり 市内各所で京の風情!
長岡天満宮の参道ともなる八条ヶ池の中ほどにある「かきつばた園」で、2022年6月10日、花しょうぶが咲き誇り見ごろを迎えていました。紫や真っ白な花々が綺麗です。幹線道路わきにある池ですが、少し入っただけで一瞬にして街中の喧騒を忘れさせてくれ、花々が心を和ませてくれますよ!
水生植物園を管理する長岡京市商工観光課によると、ハナショウブは約1800株があったそうですが、豪雨などで生育不良になり激減していました。土の流失防止や株分けなどで回復を図り、今年はかつての8割まで回復したと言います。奥には蓮の一群があり、神々しい花の開花が待たれます。
八条ヶ池は、戦国時代から安土桃山時代に在位した正親町天皇の孫にあたる智仁(としひと)親王を初代とする宮家が造立したと伝わります。智仁親王は時の為政者・豊臣秀吉の猶子となり、将来の関白職を約束されていましたが、天正17年(1589年)、秀吉に実子の鶴松が生まれると約束を反故にされることとなりました。同年12月に秀吉の奏請によって八条宮家が創設されます。2代智忠親王が八条ヶ池を整備したと云われます。
長岡京市奥海印寺の走田神社の裏側にあたり、乙訓景観十景にも選別されている奥海印寺竹林の小径では、西日に照らされて竹林の新緑が幽玄の世界を醸し出していました。長岡京市の40%を占める森林のうち、50%が竹林と言われています。
阪急長岡天神近くのセブン商店街にある「長岡京セブンストリート・ラボ」(通称セブラボ)には、セブン商店会や商店街内の住民らがヒマワリを植えています。この日もみんなで組んだシフトの当番で、ママさんと子供たちが水やりに訪れていました。すくすくと育ったヒマワリが大輪を咲かせるのが楽しみですね!
長岡京市は、かつて継体天皇の時代に弟国宮(518年)が開かれ、さらに平安京ができる10年前(784年)に長岡京という大規模な都が建設された、まさに「最初の京」とも言うべき処。戦国時代には、信長や秀吉、光秀、細川藤孝といった英傑とともに、神足氏や中小路氏などの国衆たちが奔走した歴史ロマンあふれる土地柄です。素敵な花々の風情とともにじっくり「最初の京」を満喫しに来てください。
八条ヶ池 水生植物園(長岡天満宮境内)(外部リンク) 京都府長岡京市天神2丁目15 問合せ 長岡京市環境経済部商工観光課観光戦略・地域経済推進担当 075-955-9515
長岡京セブンストリート・ラボ (外部リンク)