新型コロナウイルスによって延期が相次ぐNBAの「8名ルール」
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00217248/title-1610485882112.jpeg?exp=10800)
12月23日(水)にTipOffされることになっていた、ヒューストン・ロケッツvs.オクラホマシティー・サンダー戦は、ロケッツが最低必要プレーヤー数となる8人を揃えられないとの理由で延期となった。
1月10日(日)に行う筈であったボストン・セルティクスvs.マイアミ・ヒート戦、11日(月)に行われる予定だったダラス・マーベリックスvs.ニューオーリンズ・ペリカンズ戦、12日(火)に組まれていたシカゴ・ブルズvs.セルティックス戦も、それぞれ延期となった。ヒート、セルティックス、マーベリックスが、8名の出場選手を確保できなかったからである。
![マーベリックスのPF、マキシー・クリバーも陽性との結果が](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00217248/image-1610486198940.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
新型コロナウイルス陽性反応者が出た場合、周囲にいる濃厚接触者への対応が求められる。即、感染しているか否かの検査が行われ、NBAおよび所属チームの管理下に置かれる。
こうなるとコンディション作りや戦術よりも、健康面が最重要課題となる。NBAの公式戦成立が可能なプレーヤーの数は8だが、仮に8名が出場できるとしても、その人数で12人、15人を揃える対戦相手と渡り合うのは厳しい。
![マーベリックスのPG、ジャレン・ブルンソンはケガで戦列を離れた](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00217248/image-1610484605243.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
コロナウイルス感染を防ぐために敵地でのトレーニング場を閉鎖し、濃厚接触者の割り出しを急ぐケースも見られる。
![PGもFWもこなせるシモンズ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00217248/image-1610488233234.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
先日NBAは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに2万5000ドルの罰金を科した。9日のデンバー・ナゲッツ戦に8名で臨んだシクサーズが、主軸であるベン・シモンズの左膝のケガを隠していたことを問題視したのである。
![ステフィンの実弟、セス・カリーにも陽性反応が…](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00217248/image-1610488692359.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
シクサーズのガード、セス・カリーも新型コロナ検査で陽性反応が出た為、接触した可能性のある主力を離脱させなければならなくなった。3名の新人を使いながら、何とか試合を成立させたが、その判断が裏目に出た。
しかし、決定を下したのはシクサーズの監督ではなく、NBA関係者であったとの情報もある……。
TipOffしてしまえばTVの放映料は支払われるが、8名での戦いはクオリティーが下がる。実際、9日のシクサーズは103-115でナゲッツに敗れた。
残念ながらコロナとの戦いは、まだまだ続く。やり切れないが、乗り越えねばならない。