1票あたり360万円ではなく、1議員あたり1兆4,477億円の借金
KNNポール神田です!
昨年のコラム「国の借金1008兆円、国民1人当たり792万円で割る感覚がおかしい!」を更新しようとしているが、うまく更新できなかったので追記。
国の借金1038兆円、国民1人当たり817万円
2014/11/10 財務省は、2014年9月末で、国債と借入金、政府短期証券を合計した「国の借金」残高が1,038兆9,150億円になったと発表した。単純計算すると国民1人当たり817万円の借金を背負っていることになる。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL10H6L_Q4A111C1000000/
これは、国民一人あたりで計算するのではなく、財政支出や国家予算を決めている政府や国会議員の一人当たりで計算すべきだろう。
衆議院は475人(小選挙区295人・比例代表180人)
※「0増5減」を実現する区割り法(改正公職選挙法)は、6月24日の衆院本会議で成立し
参議院は242人(選挙区146人・比例代表96人) 国会議員の合計717人でこの借金を割ると…
なんと!
1議員あたり、1兆4,477億円の借金となる
国民が選挙で託す「一票の価値が360万円」と計算されたりする。
日本の予算(一般会計)90兆円(年)÷有権者約1億人×任期4年(衆議院)の計算で、360万円という金額を算出している。
実際には、2014年(平成26年)3月の一般会計予算は、95.9兆円なので、「一票あたり384万円」とするのが正しい。
むしろ、一議員あたり1兆4,477億円の借金をどう解決してくれる議員を選ぶ一票なのではないだろうか?
95.9兆円の一般会計予算
この予算配分は、小学生が見ても、お小遣いと無駄遣いが明確だ。
財務省は国家予算を家計になぜ置き換えたがるのか?
財務省 日本の財政関係資料
http://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/sy014_26_02.pdf
財務省の資料では、図々しくも、国の借金を家計に置き換えている(笑)国の家計が赤字だから税金をあげるための免罪符に利用しようとしているが、これはあなたたちの施策の問題で国民にはまったく関係ない!国民には予算配分の権限がないのだ。
95.9兆円の歳出なのに、税収が54.6兆円しかない実態を、月収30万円の家庭が23万円の借金している構図で表現してくださっているが、こんな家庭はすぐに崩壊する。
もしも、家計レベルで判断するならば、給料(消費税などの税収)を増やすことよりも、支出を抑えるべきだろう。浪費体質なのだ。まずは、借金をしない家計体質になろうとして、食費の削減や口減らし(公務員のリストラやボーナスカット)を考えないだろうか?
取り立てにこない銀行だからといっても、借り続ける政府の精神構造もおかしい。
それを国民の借金と言い切る財務省の無能さがもっとおかしい!
国の予算を決める国会議員を、もっとしっかりと選ぶべきだ。
1議員あたり1兆4477億円の借金をどう具体的に減らしてくれる議員をどう選ぶかだ!