1984年に創業。JR藤沢駅北口より徒歩3分の場所に店を構える、博多うどんと湘南パリパリ餃子の店『丼拓（どんたく）』。

昼は「博多うどん屋」、夜は「湘南パリパリ餃子の居酒屋」として営業する、二つの顔を持つお店で、名物女将の吉塚さんが温かく迎えてくれます（女将と話したくて来店するお客さんもいるのだとか）。

店内は、40年の歴史を随所に感じさせる、懐かしい食堂スタイル。その趣ある雰囲気に、自然と期待が高まります。

お店には2階席もあり、階段をあがると…

最大22名まで入れる心地よい広さのテーブル席が用意されています。駅前のうどん屋さんに、こんな完全個室があったとは驚きですよね。

今日は、吉塚さんが「これでも今年2月に値上げをしたんですよ？始めた時はワンコインのような値段でしたから」と笑顔で話す、庶民派価格の「日替わりランチ（700円）」に注目します（混雑時は相席をお願いする場合があります）。

『丼拓』の日替わりランチは、「いなりセット」（10食程度）と「おにぎりセット」（10食程度）が完売次第、「ミニカレーセット」に切り替わるシステム。

いずれも博多うどん、ご飯もの、サラダがセットになった充実の内容で、完売次第、提供終了となる限定メニューです（「日替わりランチ」以外にも単品やセットメニューが用意されています）。

取材日の「日替わりメニュー」は「ミニカレーの日」。注文からわずか5分ほどで、700円とは思えないボリューム満点のセットが運ばれてきました。

どちらもとってもいい香り(笑)。そして、「食べきれるだろうか…？」の量です。

博多うどんの麺は、九州から取り寄せている福岡産小麦を含むもの。口当たりはなめらかでふんわりとしていますが、適度なコシもあります。噛めばモチモチとした食感で、讃岐うどんとはまた異なる魅力があります。

出汁には、鰹、サバ、うるめいわしをふんだんに使用し、九州から取り寄せたニビシ醤油で仕上げています。見た目は関西風のスープよりやや濃い色合いですが、塩分を感じさせない、まろやかで優しい味わいが特徴。

もっちりと厚みのある丸天は博多うどんならではの一品。ハーフサイズながら、しっかりとした存在感を放っています。

スパイシーな香りが食をそそる「ミニカレーライス」とあわせて食べれば、男性でも満足のいくボリューム。駅前のお店にして、これで700円とは…かなりの衝撃です。

最後に改めて、「本当に700円でいいのですか？」と吉塚さんにお聞きすると、「今、値上げ値上げでどこも高いでしょう？サラリーマンだって大変じゃない。これはサービスメニューだからいいの！」と笑顔で即答。

このメニューが、これからもずっと続いてくれることを願わずにはいられません。

お店は、開店と同時にサラリーマンや女性客が次々と訪れるため、「日替わりランチ」を狙うなら早めの来店をおすすめします。「肉ごぼう天うどん」や「ごぼう天うどん」も人気ですよ。