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ウクライナ軍、ロシア侵略直後から10か月「軍事施設だけでなく市民も標的にする」大砲2000門を破壊

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

「ロシア軍の大砲はウクライナの地獄に落ちました」

2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ウクライナ軍では2022年2月24日にロシア軍に侵攻されてから殺害したロシア軍の兵士の数、破壊した戦車、戦闘機など兵器の数をほぼ毎日公表している。

ウクライナ軍によると2022年2月24日から2022年12月29日までの10か月間でロシア軍の大砲2000門を破壊したことを発表した。ウクライナ軍は公式SNSで「ロシア軍の大砲はウクライナの地獄に落ちました。大砲は軍事的標的だけでなく市民も標的にします。今、2000問が地獄にいきました」と投稿していた。

ロシア軍の装甲戦闘車両や戦車の多くはウクライナ軍のミサイルやドローンで攻撃されて破壊されることが多い。大砲もドローンで攻撃して破壊している。

ウクライナ軍が開発した攻撃ドローン「R18」や小型民生品ドローンに搭載された爆弾を投下したり、攻撃ドローンが突っ込んでいき破壊している。大砲なので少量の爆弾でも、投下すると大きな爆発をして燃え上がる。

偵察監視ドローンが大砲を探知したら、ミサイルを撃ったり、攻撃ドローンで攻撃して破壊している。攻撃ドローンなら上空で大砲を探知したらすぐに攻撃したり、爆弾を投下している。ロシア軍がドローンでウクライナ軍の兵士の居場所や軍事施設を探知したら、近くまで大砲を移動させて砲撃をしてくるので、大砲を発見したらすぐに破壊しておいた方が良い。またウクライナ軍が語っているように大砲は軍事施設だけでなく、国際人道法(武力紛争法)に違反して民間施設や民家を破壊して一般人(非戦闘員)まで犠牲にしている。

ロシア軍が侵攻してきてから破壊した戦車が3000台超、装甲戦闘車両が6000台超なので、それに比べると大砲の2000問は多くはない(ドローンは1700機なのでさらに少ない)。

▼ウクライナ軍の発表

▼【刺激的な映像のため閲覧注意】

ウクライナ軍のドローンによるロシア軍の大砲を破壊

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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