新年「サブスク見直し」でクラウドストレージを最適化する
年末年始は「サブスク」の契約を見直すよい機会です。複数のスマホやパソコンを活用するのに便利なクラウドストレージの場合、不要なものを解約するだけでなく、「セール」を利用しておトクなプランに乗り換える手もあります。
サブスクの見直しにおいて活用したいのがセールの存在です。公式サイトから申し込むだけでなく、アマゾンや楽天などEコマースサイトでオンラインコードやパッケージが売られており、「ブラックフライデー」や「初売り」で安く購入できる場合があります。
たとえばDropboxの有料版「Dropbox Plus」の料金は、年払い時に月額1200円です。しかしソースネクストは「3年版」パッケージを3万8280円で販売しており、さらに1月3日からのAmazon.co.jpの初売りでは17%オフの3万1680円。月額880円で利用できる計算になります。
3年後もサービスが継続しているかは多少気になるところですが、Dropboxは2018年にナスダックに上場後、最近ではしっかり黒字を出していること、また大手クラウド事業者の価格競争も落ち着いていることから、個人的には特に心配はしていません。
マイクロソフトのOffice製品はパソコンにプリインストールされている場合も多いのですが、クラウドサービスを使うなら「Microsoft 365 Personal」を購入するのが一般的です。Amazon.co.jpではブラックフライデーに20%オフ、12月には2500円のキャッシュバックもありましたが、現在のAmazon初売りでは5%オフとなっています。
マイクロソフトはオンライン版のOfficeを無料で提供しており、ファイルの閲覧や簡単な編集であればブラウザから無料でできるようになっています。Excelだけデスクトップアプリで使いたい場合は、「Excel 2021」の永続版ライセンスだけを購入する手もあります。
アドビの「Creative Cloud」もセールで狙い目の製品です。Amazonブラックフライデーでは全部入りの「コンプリートプラン」が35%オフで販売されていました。
また、アドビのスクール向けプログラムで提供される特別価格版もあります。社会人でも購入可能、受講者個人の商用利用もできるのが特徴で、コンプリートプラン1年分のライセンスを含む講座を4万円程度で受講できます。
写真を中心に扱うならPhotoshopとLightroom、Lightroom Classicが含まれる「フォトプラン」が最適です。ストレージ容量が1TBのプラン以外にも、アドビの公式サイトでは月額料金が1100円安い「20GB」のプランも契約できます。
大容量ファイルを一カ所に集める
筆者は個人事業主であり、仕事に利用するサービスは経費として計上できるものの、なるべく固定費は下げたいというのが本音です。クラウドストレージについては、「大容量のファイルを一カ所に集める」ことを基本にしています。
この役割を果たしているのが「Google Workspace」です。以前の「G Suite」のBusinessプランでは、公式には5ユーザー以上で容量無制限となる仕様でしたが、実は1ユーザーでも無制限という裏仕様があり、筆者も5TBのデータを置いています。なお、現在では5TBを使える「Business Plus」プランは月額2244円となっています。
グーグルがあるおかげで、他のサービスの契約容量は小さく抑えることができています。作業中のファイルを同期しているDropboxは、いまでも無料のまま使い続けています。標準では2GBですが、ボーナスで容量を増やせる仕組みがあり、過去のキャンペーンを含めて筆者のアカウントは27GBに拡張されています。
これに加えて、iPhoneとMacを便利に使うのにほぼ必須といえる「iCloud」(iCloud+)の200GBプランを活用しています。iCloudにはファイルの履歴を管理する機能がないため、バージョン管理をする必要がないファイルを置いています。
アドビのPhotoshopやLightroomは仕事で多用しているのですが、フォトプランを1TBから20GBプランに変更しました。これはステイホームで現場取材が減り、取り扱う写真の数が激減したためです。iPhoneやAndroidで撮影した写真を同期しつつ、進行中の仕事の写真だけを置くなら20GBで十分です。このあたりは仕事の進め方が変化したときに、また見直しをするつもりです。