細か過ぎる保育園解説「保育園の牛乳」現役保育士が贈るムダ知識
現役の保育士です。
月末になると、保育園から翌月の給食やおやつの献立表が配布されますね。
献立表を見ると「保育園、牛乳こんなに出すんだ?!」と思いませんか?
今回は、現役の保育士がムダ知識を交えながら、保育園の牛乳について解説します。
保育園ではいつから牛乳が出る?
保育園で牛乳を飲み物として提供するのは、離乳食完了期(生後12~18ヶ月頃)からです。
※参考:生後12~18か月ころ:離乳完了期
以降、朝おやつや3時のおやつなどで牛乳が出ます。
上に紹介したのは幼児食の1週間の給食の例です。
ほぼ毎日牛乳となっています。
家庭によっては「こんなに牛乳出るの?!」と思われた方もいるかもしれませんね。
保育園で飲んでる牛乳の量
保育園で提供する牛乳の量もまた、「幼児向け食事バランスガイド」などのガイドラインに従っています。
幼児(3~5歳)の場合、1日の乳製品摂取量は2つ(SV)です。
これは牛乳の場合は200mlにあたるので、保育園では1日の半分=1つ(SV)の100mlを提供します。
乳児(1~2歳)の場合、1日の乳製品摂取量は3つ(SV)300mlなので、保育園では160mlを提供します。
ただ、一回のおやつで160mlではなく、朝のおやつで80ml、3時のおやつで80mlなどに分けられています。
保育士としての体感では8割以上の子は牛乳を問題なく飲めています。
一方、苦戦する子もクラスに何人かいるといったところです。
全く口にしない子はまれですが、量に苦戦していますねえ。
お家で牛乳を飲んでいるのか、あまり飲まないのかがおやつの時間によく分かります。
保育園で出てくる牛乳
引用:森永乳業
保育園で出てくる牛乳は、保育園によりメーカーは異なりますが市販されているごく普通の牛乳です。
「おいしい〇〇」とか、値段が高めの牛乳は出てきませんが。
保育園ではどうやって牛乳を飲んでいる?
牛乳の提供方法は保育園により異なりますが、筆者の勤務園では次のとおりです。
3歳児クラス未満
完了食を過ぎた子は、牛乳の日はマグカップに入った牛乳を飲んでいます。
離乳食の段階が異なる子が共同生活を送る0-1歳児クラスでは、牛乳の提供予定がない子に誤って配膳しないように細心の注意を払いますよ。
3歳児クラス以上
マグカップで牛乳を飲むスタイルは3歳児クラス未満の場合と同じですが、給食室ではなく保育室内で牛乳パックから次ぎ分けるスタイルです。
年長さんになると自分で上手に注げるので、牛乳をおかわりしたい子は自分で追加しに行っています。
全クラス共通
夏場は特に牛乳の劣化を防ぐために、おやつの直前まで給食室内の冷蔵庫で牛乳が保管されています。
飲む直前に給食の先生が冷蔵庫から出してくれるので、程よく冷えた牛乳が飲めます。
まとめ
現役の保育士がムダ知識を交えながら、保育園の牛乳について解説してきました。
保育園の牛乳や給食については、食事バランスガイド(厚生労働省・農林水産省)などに従って内容量を決めているため、「うちの子だけ〇〇して欲しい」といった個別対応は難しいのが現実です。
ただ、提供方法は保育園によって異なるため、気になることがあれば通園中の保育園の先生に聞いてみることをおすすめします。
参考記事