バンコクスワンナプーム空港近くの無料送迎付きホテルが5000円台!タイホテルマニアの正直宿泊記
楽しいタイ旅行。レガシーキャリアの飛行機か、一部のLCCの場合、バンコクスワンナプーム空港到着となるだろう(一部を除くLCC利用はドンムアン空港着となるので到着空港チェックを忘れずに)。しかし「あら?この便少し安いわ!」と思ったら、思い切り深夜着の便だったりしないだろうか?
中心部に出るエアポートリンクの終電は出てしまった後、昼間ならホテルの看板が見えるから、タクシーや配車アプリで向かうのも躊躇ないけど、初めてのホテルに向かうにあたり真っ暗な夜道、かなり不安。
「あーら、何言ってるの。私ラグジュアリーホテルの送迎を頼むから良いですのよ、おーっほっほほほ!」なんていう人や、専用車でちょっとリッチにホテルに向かおうとしている人!本当は深夜着でそこそこいいホテルの宿泊費一泊分取られることが、ちょっともったいないと思っていない?思っているでしょ(決めつけすぎ)?正直になろう。
湯水のようにお金を使える人以外に言いたい。スワンナプーム空港深夜着なら断然、空港の側のホテルに泊まろう。マリオット系のホテルや、空港直結の料金お高めのホテルもあるが、この円安でも「え?こんな値段で泊まっても良いの?」という驚きのホテルが多数存在し、中には空港送迎無料サービスを行っているホテルもある。
筆者は、スワンナプーム空港周辺の激安ホテル発掘が趣味の一つ。今回は発掘したホテルの中の一つ、ビスマヤホテルスワンナプーム(Vismaya Hotel Suvarnabhumi)を力いっぱい紹介する!
自腹で泊っているので良い所も悪い所も、正直に書かせていただくぞ。
スワンナプーム空港でビスマヤホテルの送迎車に乗る方法
この日はANAのLCC、エアジャパンでバンコクスワンナプーム空港に到着。エアポートリンクの終電ギリギリには出発ロビーに出られるものの、節約のためにビスマヤホテルスワンナプームを予約。無料送迎の付いているプランをお願いした。
ちなみに一番安いプランだと送迎が別料金の場合もあるので宿泊サイトをよく確認してみよう。別料金になってもタクシーよりは安い上に安心なので、心配するほどの料金ではない。送迎利用は予約サイトの予約時の備考欄などで到着時刻を知らせるよう注意書きされているので忘れずに。
深夜に着いたので朝撮影した我らがビスマヤ号を紹介しよう。普通のバンだ。
スワンナプーム空港の到着フロア5番出口周辺には各ホテルの送迎スタッフが到着客を待っているのだが、ビスマヤホテルのスタッフの送迎スタッフは常駐ではなく、呼ばないと来ない(笑)。しかし不安にならなくても大丈夫だ。この5番出口付近に各ホテルの無料送迎をコントロールするスタッフがおり、ホテル名と名前を言うと、送迎スタッフを呼び出してくれる。時には他ホテルの送迎スタッフが「どこのホテルを探していますか?」と声をかけてくれ、「あ、あいつ、さっきあそこにいた」と電話で呼び出してくれる場合もあるので驚いてしまう。
筆者は今回、バンコク中心部の超ラグジュアリーホテルの送迎スタッフに「ビスマヤ号」配車を手配するスタッフのところまで案内してもらった。優しい...。
深夜着なので客室から紹介
ビスマヤ号で、ビスマヤホテルスワンナプームに到着したのは結局24時近く。もうただ眠い。しかしホテルの客室撮影はチェックイン時が一番美しく、この機会を逃すわけにはいかない!ゆらゆらと揺れつつ、白目になりながら、客室を撮影していく。
5,000円台とは思えないスタイリッシュな客室
バンコクの物価もこの所高騰し続けているものの、このホテルは旅行予約サイトによっては一番安いプランで安定の5,000円台。
しかしこのデザイナーズホテルのようなおしゃれさを見てほしい。
バスタブが売り物なのか、目立つように配置。寛げるチェアと、デスク用のチェアが別にあるのもゆとりがある設計だと思う。
ワーケーションの筆者はたった1泊でもデスクがないと困る。今回もしっかりとデスクが大きめのホテルを選んだ。デスク周りも十分な広さがありこれも大正解!
残念!バスタブは使えなかった!
もちろんホテルは本来、全てが完ぺきに機能すべき。ただ、タイで5,000円台のホテルでそれを望むのは酷な話だ。このホテルの残念ポイントになったものこそ、この一番の売りだと思うバスタブ周りだった。
深夜着だからこそ、ゆったり寛ごうと決めたこのホテルのバスルームは価格とは不釣り合いなほど立派で、部屋を見渡すデザインも秀逸。
さあバスタブにお湯を貯めよう。しかし蛇口が反応しない。「なるほど、ではシャワーではどうだ」とシャワーが出るように調節した時に、それは起こった。
ぶしゃぁあああああああああああああああああああ!
シャワーホース部分にあたる長い金属製の管に穴が開いており、服を着たままずぶ濡れに。あれ?デジャブかな。前回の旅も、8,000円のスイートルームがある格安ホテルで同じ目に遭った。
タイのホテルってデザイン重視なので、シャワーホースがゴムではなく金属製の管の場合が多い。それなのに、結構いい値段のホテルですら多かれ少なかれ穴が開いている。
更に我が客室のバスタブはそのまま、いつまでたってもお湯にならなかった。
「ど、どうしよう」とずぶ濡れのまま戸惑うも、ふと反対側に目をやると、五つ星ホテル並みにシャワーブースが別にあり、そちらのシャワーは湯量も申し分なく、温度調整もばっちり。
今からフロントに電話して修理してもらったら何時に寝ることができるのだろう。ずぶぬれのままで客室を移るのも嫌だな...。もういいや。シャワーで。
タイ渡航70回になると、もうこんなこと何とも思わない。1泊なのであきらめた。
目が覚めたらプールを見下ろす素敵な客室だったことに気付く
深夜着でフラフラのチェックインからの、不意の水攻撃でのずぶ濡れ。疲れ果ててベッドに入って爆睡。目覚めになんとなく日の気配を感じカーテンを開けると...。
あら!良いじゃない。このホテル自慢のプールを見渡す素敵な客室だったのだ。
目覚ましにホテルからのコンプリメンタリー、インスタントコーヒーを入れようとしてこんなコースターが置いてあったことにも今更気付く。
いいじゃないか!着いたその日にタイからのご挨拶みたい。
プールが素晴らしい。ビーチチェアも寝心地良し!
早速窓から見えたプールサイドに行ってみよう。
何度も言うとこのホテルに申し訳ないのだが、タイで5,000円台のホテルは、ある程度目をつぶらなければいけない所が多いものだが、見てほしい。この完ぺきなプールを!
そしてさらによく見てほしい。ホテルの外観を。夜中にチェックインしたものだから、全く気付かなかったが、超おしゃれ。
いや、まあ、予約の時点で外観もプールも素敵であることは知ってはいたんだけど(照)、実際に自分の目で見ないと、信用できない。しかしビスマヤホテルスワンナプームは、ホームページや予約サイトに掲載されている通りの素晴らしい外観とプールだった。
特にチェアに感動した。リゾート感たっぷりで、ずっと寝ていられるクッション付きのチェアを置いているホテルは高級ホテルくらいしかない。中には「こんな板のチェア、寝ころんだら痛いよ!」というビーチチェアを置いている中級ホテルも多い中で、これは大変な優しさだろう。
逆に最終日に泊まってプールを楽しんで、プールサイドでのんびりと過ごし、翌日の早朝発フライトに備えるのも良いかもしれない。そう思わせてくれるほど、素敵なプール。
プールエリアにフロント棟とゲストルーム棟を繋ぐ通路があるのだが、ここもウォールグリーンをあしらったリゾート感とモダンさを兼ね備えた造り。いやこれで5,000円台なんて、本当にありがたいわ。
朝食のレッドカレーが優勝!恐らく自分比ナンバー1
次のホテルに移動するまでの間、ランチを食いっぱぐれる可能性があると踏んでいた筆者は、今回空港付近泊にしてはめずらしく朝食付きのプランで予約。さあ、このホテルの朝食の実力は?宿泊費が安いだけに何も期待せずにレストランへ。
実はここのレストラン、昼も夜も営業していて、ダイニングバーも兼ねている。バーカウンターもあり、開放感抜群。おしゃれではないか!
以前同じ価格帯の他の空港付近ホテルに宿泊した際の朝食は、目玉焼きにトーストだけ、ということもあった。しかしこのホテルは違った。
結構な品数のうえ、ホットミール多めの朝食ビュッフェ!この日は本気の空腹で目覚めたため、狂喜乱舞したい気持ちを抑え(危ない奴だな)、ビュッフェ台へ。
洋食メニューは目玉焼きと、ベーコン、そして、蒸した野菜と鶏肉というオーソドックスかつ、ヘルシーな物を揃えた心憎さもある。パンについても数は少なく、まあ食べられるかな、程度であるものの、目を大きく見開いて読んでほしい。
ビスマヤホテルスワンナプームの朝食は、タイ料理がそんじょそこいらの美味しいタイ料理レストランより美味しい!
相変わらず映え盛りとは無縁、好きな物だけ盛るという精神のため、とても見せられた皿ではないが、説明しないと何が何だかわからないので、説明しよう。目玉焼き2個、蒸した野菜と鶏肉、ムーパッキン(豚肉生姜炒め)。
ムーパッキンにはたっぷりと玉ねぎやピーマン、ニンジンを使ってくれているので野菜も摂取できるし、タイのショウガが効いていて、朝から元気が出て来る。タイのショウガは日本のそれより味が濃く辛味も甘味も強いから大好き。
そしてヘルシー料理の蒸し野菜&蒸し鶏が、これまた激ウマ!シンプルでいい塩梅の味つけなので、パンではなくお供はタイ米の方が合う。
しかし感動するのはまだ早いぜ!
筆者は王道のグリーンカレーよりレッドカレーが好き。比較的タイではレッドカレーを食べる方だが、もう無性に感動してしまった。はい、優勝!
具材はシンプル。トロトロの茄子と、プリンプリンの鶏もも肉だけを使用。これが胸肉だと、レッドカレーの濃厚な味わいに負けてしまう(そのためタイではアヒル肉や鴨肉、果物を入れることもある)のだが、このもも肉のジューシーさと来たら...。しかもバッチリ、タイ人テイストの味。コクと辛さと甘味が絶妙で、正直に言うと、今まで食べた全てのレッドカレーの中で、自分比ナンバーワン。
ただ残念ながら、毎回レッドカレーがビュッフェ台に並ぶ訳ではないので「あの記事に書いてあったレッドカレーがないじゃないか!」と駄々をこねるのはやめよう。それにこれだけレベルの高いタイカレーが出せる料理人が作っているのなら、他のカレーや他のタイ料理の日でも間違いなく美味しいに違いない。
空港への送りの予約はチェックイン時にフロントで
空港送迎サービスを使う場合、空港への送りの予約も忘れずに。
チェックイン時にフロントで「翌日空港へは何時に送りましょうか?」と聞かれる。帰国する人は、出発時間や出国手続きを加味して申し込もう。市内から行くよりは交通の心配もなく、安心して最後の時を過ごせる。スワンナプーム空港からエアポートリンクでバンコク中心部に出る人や、国内線で他都市に向かう人も空港まで送ってもらえるのだから本当にありがたい。
ビスマヤホテルスワンナプームの長所と短所を正直に書く
正直この価格帯で考えると長所しかないと思うのだが、逆に良い所ばかりだと思われないように、最後に正直に報告したい。
長所
①安い
特定日や直前以外は多くの旅行予約サイトで最低価格5,000円台からスタート
②無料送迎サービスがある
ただし、予約サイトによっては送迎なしの最低価格を出している場合があるので送迎がついているか確認を。オプションで付けても高くはないので安心してほしい
③朝食が激ウマ
報告した通り、特にタイ料理が美味しい
④素晴らしいプールがある
この価格帯のホテルでは考えられないほど素敵なプールがある
⑤おしゃれなブティックホテル
共有エリアや客室ともにおしゃれなブティックホテル
⑥スタッフがきちんと仕事をする
この価格帯のホテルに泊まると、殺伐とした雰囲気のスタッフが多く、英語、もしくはタイ語もじないスタッフがいる(他国から働きにきている場合も)こともあるタイランド。しかし、こちらのホテルは、過剰に親切という芸風ではないものの、皆しっかりきびきびと仕事をしていて、見ていて気持ちが良い。
また、タイの場合、高級ホテルなのに朝食対応の時だけスタッフが不愛想になり、恐い対応をすることもある中で、このホテルの朝食レストランのスタッフは声を掛ければ笑顔で対応してくれる。ただ、朝食を利用する人が少ないので心にゆとりがあるだけだという可能性もなくはない(笑)。
短所
①筆者の客室はバスタブが使えなかった
体力に余裕のある人は「故障しています」と言って、修理してもらえば問題ナシ。またこの価格帯のホテルは必ずどこかが壊れているものなので、生暖かい目で見てあげて。
②周囲に何もない
スワンナプーム空港近くのホテルとひとくくりにしても、立地が少しずつ異なる。ローカルマーケットや屋台街など中心部にはない楽しい経験ができるホテルもあるが、ビスマヤホテルスワンナプームの周辺は何もない。夕食などはホテル内で食べることになると思うが、朝食のレベルがわかったことで、大いにそれもあり。
③チンチョックがいる。筆者は大好き
「チンチョックってナニ?」って思う人が多いかも。タイの小さなトカゲで「ちちちち!」と鳴くかわいいやつ。共有スペースは屋外部分が多いので、このように貼りついており、まれに客室内にいる可能性もあるが、天井にいるので害はナシ。ちなみに筆者がタイに住んでいたアパートの部屋には天井にずっと2匹のチンチョックがおり、退去するまで同居したものだ。蚊を食べてくれるし、家の守り神でもあるので筆者は大好き。
だが爬虫類が苦手な人はとことん苦手だと思うので、参考までにお知らせしておく。
④蚊が多い
このホテルで唯一残念だったポイントは客室に蚊が多かったこと。特にバスルームの排水溝から上がって来た蚊が多かった。スワンナプーム空港の近くには川や沼があり、蚊が多いという報告のあるホテルが多いので、このホテルも例外ではないのだろう。虫よけで防御して寝た。
この価格帯ではパーフェクト
長所も短所も書かせていただいたが、いかがだっただろうか?
5,000円台で個室、プールあり、空港からの無料送迎サービスありというホテルは、バンコク中心部には皆無だ。スワンナプーム空港付近だからこそできる価格帯だが、同じクラスの中でも最高クラスのコスパだと思う。
できれば前泊・後泊であってもプールを楽しんで、朝食を楽しむ時間の余裕をもって、訪れてほしい。そして筆者も再訪を固く誓っている。
ビスマヤ ホテル スワンナプーム (Vismaya Hotel Suvarnabhumi)
所在地:98 Moo 15, Soi 43, Kingkaew Road, T.Rachateva, A.Bangplee, Samutprakan 10540
公式サイトが古いため保護されていません。予約は各宿泊予約サイトから
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