片付けができない家には○○がない!3つの共通点
片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は8年間1,000回以上、個人宅の整理収納サポートをしていきました。今回は、片付けができない家にない事という観点からお話ししていきたいと思います。片付かない家は物が多過ぎる、という内容は何回も目にされていると思うので、逆にないことに焦点を当ててお話ししていきます。
定位置がない
片付いている家と片付かない家の一番大きな違いは、やはり物の定位置があるかどうかです。
『物1つ1つに定位置なんて決められないよ』と思う人もいるかもしれませんが、片付いている家では必ずと言っていいほど定位置があります。出したままの物や仮置きにしている場所も含め、決まった位置があるのです。
私達、整理収納アドバイザーはサポートに伺って、物が多すぎる方には減らせるよう背中を押すこともしますが、必要だと判断された選び抜かれた物にふさわしい定位置を決めていくという事が重要な仕事です。
そもそも、片付けるという事は元の決まった場所に戻す、という作業です。ですので、元の場所がないという事は本末転倒です。まずはどんな物にも、しっかりと定位置を決める事が重要です。
余白がない
上記でお話ししたような定位置も非常に大切ですが、几帳面すぎる方などは、その物の定位置をギュウギュウ詰めにしていく人がいます。空間を無駄なく使えた!という満足感があるかもしれませんが、少し物が増えたりすればあっという間に、収納スペースにはいらなくなって、片づかなくなってしまいます。
私達、収納のプロは、人それぞれの暮らしをしっかりと把握しながら、増えてくる物を想定し、余裕のある収納を作っていきます。
我が家でも、急に増えた物を入れる場所、というスペースをいくつか確保しています。
また、余白がないと、出す時はいいですが、しまう時に面倒になりだしっぱなしになる可能性が高まります。
習慣がない
さて、最後に重要な事をお伝えします。片づかない家は、そもそもですが、片づける習慣がないんです。
『気が向いた時だけ片付ける』、『人が来るから片付ける』という感じではいつまで経っても暮らしは整わないでしょう。
歯みがきをする習慣がない人が、今日歯みがきしたから明日はしない、では意味がありませんよね。
片付けは、歯みがきやお風呂、食事などといった日々の暮らしの中の当たり前の習慣です。人に見られるから片付ける、という考えは今すぐ捨てて下さい。
片付けなんてどうでもいい、と思っている人はどうぞスルーしてください。
本気で暮らしを整えて、日々の暮らしに満足するような人生にしたい方は、必ず習慣にしてください。
『おおざっぱだから』とか、『忙しいから』とか『家が狭いから』とか、それは全て言い訳です。
おおざっぱでも片付くようにする、忙しくても片付く仕組みを作る、いろいろな事が可能です。
ただ、今まで自分が当たり前、と思ってきたことはなかなか自分で変えていくことは難しいかもしれません。本気で変わりたいけど、どうすればいいか分からない、という時には、全国に片付けを専門として、たくさんの暮らしを改善してきた整理収納アドバイザーに頼ってみて下さいね。
ちなみに、私自身、片付けは習慣化できているのですが、運動の習慣が全くなく、運動を習慣にしたいな…、と思っているだけで重い腰が上がらないので、片付けを習慣にできない、という人の気持ちはよくわかります。
難しいのは、やる気やモチベーションをあげて、最初は少々苦痛でも、やり続けていくと当たり前になり、そのうちやっていないと落ち着かない、という状況までもっていければ成功です。
片付けに時間がかかっていた人も習慣化できれば、片付けをすることに全く時間がかからなくなってきますよ。
片づかない家には物があふれているのに、大切な事が足りていないのです。
ここに気が付かないといつまで経っても暮らしは整いません。一旦、片づけたとしてもすぐにリバウンドする暮らしになってしまいます。
物を適正な量にするのはもちろん大切なのですが、それと同時に今回お伝えしたことにも意識をしてみて下さいね。