【羽生市】街中にある謎の山! 「初山祭」が近づいてきたので「浅間神社」の境内をぶらり巡ってみました。
2024年も6月に入り、羽生駅の北側踏切側にある「浅間神社」の行事「初山祭」が段々と近づいてきました。
初山祭というのは、富士山が山開きとなる7月前後の時期に、生後初めてこの日を迎える新生児を連れて浅間神社にお参りし、健やかな成長を祈る行事。富士山の浅間大神の分体をお祀りする浅間神社で全国的に行われている行事のようですね。
羽生の浅間神社でも、山開きの7月1日とその宵となる6月30日に初山祭が行われています。
そんな初山祭を間近に控えた羽生の浅間神社に行き、どんなスポットなのか実際に見てきました。
電車で行くなら羽生駅西口からのルートを歩くべし
浅間神社は羽生駅北側の東武線踏切横にあるのですが、もし電車で訪れるのであれば秩父鉄道のある西口から出て、線路横の道を歩いて行ったほうがいいです。東口からだと大きく回り込む必要があり、西口ルートと比較して倍くらい歩かなければなりませんよ。
街中にポツンと存在する古墳の上に建つ神社
浅間神社に着いてまず感じたのは、周囲の土地は平坦なのに社殿のある所だけ小高くなっていること。街の中に小さな山が突然あるような地形なんですよね。鳥居をくぐると参道はすぐ階段になるので、階段を上って社殿へ向かいます。
実はこの社殿が建つ場所は「毘沙門山古墳」という前方後円墳なんです。高さ5mほどですが社殿からの眺めはなかなかいいですよ。
御祭神は木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやびめのみこと)
御祭神は富士山の神とされる「木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやびめのみこと)」。そんな話を知ると、この社殿もなんとなく女性的な美しさがあるように見えてきます。
夫婦和合の神様で、縁結びや子宝、安産、子育てにご利益があるそうです。なるほど、だから初山祭に赤ちゃんを連れてきて無事に育ってくれるよう祈願するのですね。
古墳の上には神社だけでなく銅像も建っていた
方墳部と円墳部が繋がる中間辺りの場所には、羽生に縁のある剣豪・小澤愛次郎翁の像が建っていました。
小澤愛次郎翁のことを調べてみたところ、明治から昭和初期にかけての偉人で、剣道の名門・羽生興武館の初代館長。鏡心明智流、直心影流、北辰一刀流のそれぞれを皆伝されたというすごい人物なんだそうです。
しかし、羽生に縁があるとはいえ、なぜここに像が建てられたのかは分かりませんでした。
他にもいろいろな神社が合祀されている場所でした
毘沙門山古墳の後円墳部の下には毘沙門堂が建っています。
由緒縁起の略記によると、この場所は浅間神社や毘沙門堂以外にもいろいろな神社が合祀されているようです。
初山祭の紹介で始まりましたが、歴史が好きな人にとってもなかなか興味深い場所だということが分かりました。気になった方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
スポット情報
浅間神社
埼玉県羽生市西1丁目13