足首で走りが変わる「ランニングフォーム」スムーズに走るためのコツはこれ!
|ランニングシューズはつま先が反りがあっている
ランニングシューズに限らず、ウォーキングシューズやビジネスシューズでもつま先が反りが上がる「トゥスプリング」という構造になっています。反りあがることでつまずき難くしています。ランニングシューズであれば、スムーズに足が抜け、自然に前へと進みやすくサポートしてくれます。そこで重要になるのが、足首の動きです。
|走り始めは地面を蹴ってしまいがち
走り始めたばかりの場合。地面を蹴るというイメージが強く働き、足首を過度に使って走る傾向になります(足首が伸びる様に見える「底屈」動作)。蹴ることで身体は前に進みますが、スムーズさにかけ、脚は後方に残り、ピッチ数を上げにくく、使う筋肉も脹脛を酷使してしまいます。更にランニングシューズは「トゥスプリング」という構造はつま先が反り気味に作られているのでシューズを生かしきれません。
|地面を押すイメージが大事
手で物を押す場合。指ではなく掌で押すと力は伝わります。その動きを足で例える母指球に相当します。手は甲の方に曲がると押しやすいように、足も一見すると曲がって見える「背屈」の動きから押すと力が伝わります。従って地面を蹴るというより、押すイメージが大事なので、足首の背屈の動きが必要不可欠です。
|腿上げや脚の回転を効率化する
「背屈」動作は、蹴る際に脹脛よりハムストリングを使われやすく、更に姿勢が良い状態で腿上げするにも背屈動作であれば楽に脚が上がりやすくなります。ただ「背屈」動作は、普段あまり動かすことが少なく、初めはその場で腿上げの際に「背屈」。続いて歩行に移行するなど、足首の動きを教育しましょう。
|背屈動作はランニングシューズがより生かせる
走る先は、「背屈」から地面を押すと自然と「底屈」動作に移行します。走る場合は、強く押せば慣性力で「底屈」動作になりますが、意識して「底屈」する動作はスムーズな動きを妨げます。このような構造をフルに生かした「ランニングシューズ」が増えています。このようにシューズを活用するためにも足首の使い方を練習として普段から取り入れると、ランニング効率が上がるので是非実践しましょう。
Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野