【府中市】青空と黄色い花のコントラストがきれい! 郷土の森博物館の蝋梅はそろそろ満開の時期を迎えます
2025年1月上旬、郷土の森博物館を訪れ、散策を楽しんできました。この時期は人混みも少なく、のんびりと歩けるのが魅力です。今ちょうど満開を迎えているのは「蝋梅(ロウバイ)」。名前に「梅」と付いていますが、実はバラ科の梅とは異なる植物で、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木に分類されます。その名の通り、花びらは蝋細工のような艶やかな質感を持ち、甘い香りを漂わせるのが特徴です。梅よりも早く冬の寒い季節に咲き始め、鮮やかな黄色い花が目を引きます。
蝋梅のエリアは、多摩川沿いに広がっています。郷土の森の入口から川に向かって歩くと、道中には子どもたちが賑やかに遊ぶ「落ち葉プール」がありました。広場には落ち葉を集めたエリアがあり、子どもたちはその中で思いきり遊び回っています。落ち葉を抱えて友達にかけたり、山を作ってダイブしたりと、笑い声が絶えず楽しそうな光景でした。
萩のトンネルを越えるころには、清掃員さんが静かにほうきで落ち葉を集める音が響き、場の雰囲気は一変。清らかな空気が漂い、深呼吸をするととても心地よかったです。
さらに歩みを進めると、梅園の奥に黄色い景色が広がり始め、いよいよ蝋梅の小径へと到着。ツヤツヤとした黄色い花が5分咲き程度でしたが、丸く膨らんだつぼみが多く、花が咲いているようにも見えました。
甘い香りがふんわりと漂い、訪れる人たちは写真撮影や花見を楽しみながら静かな時間を過ごしていました。近くで見る蝋梅は、まるでろうそくで磨いたかのような艶があり、桜のように重なり合った花びらがとても美しいです。冬の青空にも映えるその姿に、心が和みました。
ちなみに、郷土の森ではスタッフの方々がすべて手作業で蝋梅の葉を摘んでいるそうです。その数、なんと130本! 入口に設置されたデジタルサイネージでその作業風景の動画が流れていましたが、非常に手間と労力のかかる大変な作業であることが伝わってきました。この丁寧な手入れのおかげで、蝋梅は一層美しく輝いていました。
これから満開を迎える蝋梅の見頃、ぜひ暖かくしてお出かけください。
●府中市郷土の森博物館: 東京都府中市南町6丁目32