キンプリ衝撃の退所発表から1年。5人が再び共演する日はいつになるのか。
2022年11月4日、「King & Prince」のメンバーのうち、平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さんの3人がジャニーズ事務所を退所するという衝撃的な発表がされてから、1年が経とうとしています。
当日に放映されたテレビ朝日の「ミュージックステーション」に出演していた直後の夜11時という異例の時間での退所発表ということもあり、このニュースは大きく報道され、様々な憶測も呼ぶ結果となりました。
参考:岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太の3人が来年5月22日をもってグループを脱退
あれから、1年。
当時の発表内容通りに、3人は事務所を退所、残った永瀬廉さんと高橋海人さんは「King & Prince」を2人体制で活動を継続。
退所した3人は、滝沢秀明さんが設立したTOBEに合流し、「Number_i」という新しいグループを立ち上げる結果になりました。
「King & Prince」のファンにとっては、間違いなく失意と激動の1年だったと言えるでしょう。
ジャニーズ事務所にとっても激動の1年
一方で、彼らの変化と呼応するかのように、この1年、ジャニーズ事務所をめぐる状況も大きく変化を遂げることになります。
ジャニー喜多川氏による性加害犯罪と、それを事務所が長年にわたって隠蔽に関与していた疑惑が明らかとなった結果、ジャニーズ事務所はスマイルアップに社名を変更し、エージェント会社として設立される予定の新会社に全ての事業を引き継ぐことになっています。
長年隠蔽されてきたジャニー喜多川氏の性加害問題が、今年になってようやく社会の注目を集めるようになったのは、多くのメディアでは2023年3月のBBCによるドキュメンタリー報道が起点と報道されていますが、実は違います。
日本で、ジャニー喜多川氏による性加害問題が再び注目されることになったのは、カウアン・オカモト氏がガーシー氏の生配信に出演して、「性加害は本当」と告白した昨年11月13日のこと。
カウアン・オカモト氏が性加害を告白することになったきっかけは、ジャニーズJr.時代に一緒に活動したこともあるキンプリが分裂というニュースを見て、「キンプリも壊れた」と感じたことがきっかけだったと明言されているのです。
参考:「きっかけはキンプリ分裂だった」ジャニーズ性加害問題を実名告発…カウアン・オカモト氏が明かした“決意の理由”
実は、3月のBBCによるドキュメンタリー番組自体は日本ではほぼ報道されず、4月にカウアン・オカモト氏が顔出しで記者会見を行ったことが、後の性加害問題に対する注目につながっています。
そう考えると、ある意味では「King & Prince」の分裂こそが、ジャニーズ事務所の問題を白日の下にさらすきっかけになったと捉えることもできるわけです。
5人の共演はありえるのか
そう考えると、ジャニーズ事務所の旧体制の影響で分裂することになった「King & Prince」が、今後新体制であれば再び5人で共演する姿が見られるのかどうか、というのが気になるポイントとなってきます。
既に一部メディアでは「再結成」について言及するケースも出てきていますが、さすがにそれぞれが新しい体制で活動をはじめたばかりで再結成というのは気が早い話でしょう。
参考:キンプリ、エージェント契約で「5人の再結成」に期待の声 全員そろうタイミングは…
ただ、「King & Prince」の2人と、「Number_i」の3人が、テレビなどで5人一緒に共演することが、物理的には可能な未来がみえてきています。
他事務所との共演が普通になる時代に
ながらく、テレビ番組において、ジャニーズ事務所所属タレントは、他の事務所の男性グループとは共演しないというのが不文律とされてきました。
そうした異常な状態が長く続いたのは、テレビ局がジャニーズ事務所に忖度をしていたことが原因だったと報道されていますが、そうした現状も今年に入って徐々に変化を見せ始めています。
7月にTBSで放送された「音楽の日」では、ジャニーズ事務所所属のTravis Japanが、BE:FIRSTなどの他事務所の男性グループとコラボをして大きな話題になりましたし、長年ジャニーズ事務所の男性グループしか出演できないと噂されていた「ミュージックステーション」にも、9月にBE:FIRST、10月にJO1が出演し注目されています。
参考:「音楽の日」でTravis JapanやBE:FIRSTなど90名が、ダンスコラボを披露した意義
11月に放送される日本テレビの「ベストヒット歌謡祭」に、「新しい地図」の香取慎吾さんの出演が決まり、旧ジャニーズ事務所所属タレントと初の共演となることが話題になったように、「King & Prince」と「Number_i」が同じ番組に出演する機会は当然でてくるはずでしょう。
参考:『ベストヒット歌謡祭』出演者25組一挙発表 香取慎吾がソロ初出演 関ジャニ∞、キスマイと“退所後”初共演
元SMAPの香取慎吾さんが、ジャニーズ事務所退所後に再びテレビ出演を果たすまでには、公正取引委員会の問題提起などが必要でしたし、同じグループだった中居正広さんとテレビで共演を果たしたり、同じ事務所のグループと音楽番組で共演したりするまでには、実に6年もの月日が必要でした。
しかし、テレビ局のジャニーズ事務所への忖度が本当になくなるのであれば、「King & Prince」と「Number_i」のような、それぞれにファンの多い2つのグループが、同じテレビ番組に呼ばれない方が不自然になってくるはずです。
「Number_i」の3人のテレビ復帰はいつになるのか
もちろん共演以前に、TOBEに移籍した「Number_i」の3人が、まずテレビ復帰ができるかが最初の注目点とは言えます。
「King & Prince」に残った永瀬廉さんと高橋海人さんは、引き続き冠番組である「キントレ」を筆頭に様々なテレビ番組に出演をし続けています。
一方、今のところ退所した3人は、岸優太さんの10月15日の「鉄腕DASH」出演以外、退所後のテレビ出演をまだされてはいません。
ただ、そもそも9月30日に退所した岸優太さんが10月15日の放送回に出演していることが、従来のジャニーズ事務所の「常識」であれば異例ですし、日本テレビの石澤社長は「岸さんは鉄腕DASHの大切なファミリーと考えており、今後ともその方針に変更はありません」と、今後の岸優太さんの「鉄腕DASH」出演に含みを持たせた発言をしています。
参考:日テレ「鉄腕DASH」岸優太は「大切なファミリー」 今後の出演「方針に変更はありません」
また、平野紫耀さんが雑誌で着用したルイ・ヴィトンの20万円もする商品が次々に売り切れたり、神宮寺勇太さんの誕生日に、誕生日を祝うハッシュタグがXのトレンドで世界1位になったりと、「Number_i」の3人の影響力の大きさが分かるニュースが毎週のように報道されています。
参考:神宮寺勇太、26歳誕生日を報告…「#神宮寺勇太生誕祭2023」世界トレンド1位に「世界とったよー!」とファン
こうした状況を踏まえると、当然水面下でテレビ局が「Number_i」に出演オファーをしている可能性は高いと考えられるでしょう。
おそらくは、「Number_i」の3人も、楽曲のリリースかなにかをきっかけに、一気にメディア露出が増えることになるはずです。
新会社は退所メンバーとのコラボも普通に?
さらに単なる同じ音楽番組等での共演だけでなく、5人での番組やパフォーマンスも、全く可能性がないわけではありません。
直近で注目されるニュースと言えるのが、スマイルアップに社名変更後に退所を発表して注目された二宮和也さんが、早速「ジャにのちゃんねる」に出演し、「ジャにのちゃんねる」については今まで通り継続することを発表したことでしょう。
「ジャにのちゃんねる」は、二宮和也さんをはじめとしたグループ横断のメンバー4人が運営しているYouTubeチャンネルですが、少なくとも退所して独立した二宮和也さんは、今まで通り事務所に残っているメンバーとも共演がOKされたことになります。
これは、今後の新会社の姿勢を示す上でも重要な一歩と言えるでしょう。
当然、新会社が本当にエージェント会社として運営されていくのであれば、「King & Prince」に関しても、事務所の方針よりも2人の意思の方が優先されるようになっていくはずです。
未来の選択肢は5人の手の中に
実際問題、別会社や別グループだからと言って、一緒に曲を歌ってはいけないというルールや法律など、本来はどこにもありません。
AKB48が様々な事務所の所属メンバーによって構成されているように、本来アーティスト活動というものは、もっと自由が許されている活動です。
「King & Prince」と「Number_i」の5人の意思が揃うのであれば、「ジャにのちゃんねる」のように5人が何かしらの番組で共演したり、楽曲を収録しなおしたりすることも可能ではあるわけです。
もちろん、現在も様々なことが流動的に変化していますし、先のことは5人にしか分かりません。
また、この1年間、さまざまな報道に振り回され、様々な対立が生まれた結果、ファンの方々の中には5人の再結成などの報道に対して、複雑な心境がある方も少なくないようです。
しかし、少なくとも1年前の退所発表の際とは全く異なり、未来の選択肢は間違いなく5人の手の中にあると言えます。
「King & Prince」の公式アカウントに最後に5人で移っている写真は、5月22日の写真が最後になっていますが、また再び5人の写真が公式アカウントにアップされる日は、思っているよりも早いかもしれません。