【宮城県 東松島市】新緑の季節がおすすめ!森林浴をしながら絶景を楽しめる場所 [宮戸/大高森]
ピンク色の桜の季節の後は、木々の柔らかな新芽の季節。萌黄色(もえぎいろ)と呼ばれる優しい緑色に包まれた山景色は、爽やかでとても清々しい気持ちになるもの。晴れた日に、森林浴をしながらちょっと散歩をするには、抜群の時期だ。
今回の記事は、宮城県東松島市の新緑の時期におすすめの場所をご紹介!筆者は、なるべく皆さんに実体験をして欲しいと願っているので、あまり景色などの写真をベタベタと掲載するのは好みでは無いのだが、今回は森林浴の雰囲気を伝えるために写真を多めに掲載。
では早速、ご紹介していこう!
場所は、東松島市の宮戸にある大高森(おおたかもり)。市内在住の皆さんは既にご存知だと思うが、実際に登ったことがある方はどのくらい居るだろうか?(実は、筆者は初めて登った人)ここが、4ヶ所ある松島の絶景ポイント一つ「壮観(そうかん)」と呼ばれている場所(景色)。それは、ゆったりとした松島湾の形状と、「嵯峨渓(さがけい)」と呼ばれている、ゴツゴツとした勇ましい岩や島がつくりあげる景色が一望できる場所なのだ。
大高森入り口のすぐお隣には、「嵯峨渓巡り(さがけい めぐり)」の乗船口があり、その後ろには「大高森観光ホテル」の姿も。それらを含めた雰囲気は、日本の夏休みのようでもあり、一方でモダンな煉瓦色の歩道と電灯などから、どことなく海外のような雰囲気も漂う。さて、大高森へと進もう!
ここが、入り口なのだが「登山口」という文字を目にして'尻込み'するのは、一旦待って欲しいところ。その考えは丸めてポイ!だ。なぜかというと、登山といえども標高は'106メートル'そして、登りやすいように整備もされていて、道中のベンチもかなり多いので安心して欲しい。
(※途中にトイレは無いため事前に済ませておこう。登山口すぐそばにトイレ有り)
舗装された階段のすぐ頭上には大きな松の木。松の爽やかな香りを感じながら、登り進めていくと・・
やや平らな道へと変わるのだが、その足元には杉や松の根っこがびっしり!
そのため、ちょっと凸凹道でつまづきやすくなっているので、ここだけは周囲の景色を見るのをやめて足元に集中しよう。
加えて、面白いのがこのエリアの地面は岩肌に砂なのだ。砂が海風によって運ばれてきているのか、土ではない白っぽい道が続くぞ。
岩肌に砂の道を進んでいくと、木漏れ日が降り注ぐ森林浴のエリアへ。足元には、たくさんの人々の踏みつけによって、すっかり丸く削上がった低い石階段がちょこちょこと置かれている。
外側の景色は、周囲の山々のふわふわと揺れ動く新芽がとても美しい。少し余談だが、筆者の撮影時はちょうどお昼の12時頃。ひょっとすると、午後14時、15時の時間帯はやや太陽の光の反射が強すぎて、あまり景色をしっかりと見ることが出来ないかもしれないと感じた。午前中の時間帯がおすすめだ。
さらに深い緑(森)のエリアへと進んでいく。ここまで急勾配はほとんどなく、ある程度平坦な道を進んでこれたので、途中途中で立ち止まっては自然植物の姿を観察したり、外の景色を眺めたりすることが出来た。さあ、どんどんいこう。
深い森のエリアに入ると、ある程度の高さがある位置なので、柵が所々に設置してあり、また手すりも登場。ここでちょっと注意したいのが、柵や手すりに腰掛けて休むのは、危険なので避けよう。(柵や手すりの)老朽化の場合も考えて、休む場合はやはりベンチへ。
この森の中の道は、隙間から溢れる太陽光と海風などが本当に心地良く、ちょっと休憩するには最高だ。
深い森の道を進んだ先に、パッと広がる空間。ここが大事な分かれ道となっていて、「奥松島縄文村 歴史資料館」方面と、「大高森展望台」方面とY字路になっている場所だ。大高森の展望台方面に向かう場合は、上記写真の向かって左方向へと進もう!
写真を見るとわかるが、最初のスタート地点の雰囲気とはガラッと変わり、中間地点に当たるここの場所はすっかり森の奥なのだ。この雰囲気の違いも、大高森を散歩する楽しい醍醐味の一つだ。
先ほどのY字路から展望台がある山頂までは、ズバリ坂道。しかしながら、ベンチの数は多いので途中でしっかりと腰掛けて、ちょっと周囲の植物を観察したり、大きく伸びをしてから進もう。両手を上にぐーんと伸ばしてやると、とっても気持ち良いぞ。
この坂道の足元は、木で組まれた階段道。そんなに長く続く道では無いのだが、1段の高さは意外とあるので、足を上げながら登る動作がちょっとしんどいエリアでもある。しかし、ここを抜ければ山頂まであと少しだ!
大体、5分くらい階段道を登ると、目の前に分岐点の看板が見えてくるので、そこから向かって左の「大高森山頂」方向へと進もう。この看板が見えると、もはや山頂だ!
最終目的地の山頂付近には、これまでの道中には無かった「紅葉(もみじ)の木」が多く存在し、新緑の時期特有の艶やかな緑色の葉っぱが 'ふわりふわり'と揺れ動き、山頂は目の前なのだが、一旦その場で立ち止まってしまうほどの美しさだ。
さあ、山頂に到着すると広大な松島湾と嵯峨渓の姿が、目の前に飛び込んでくる。標高106メートルといえども、結構高さを感じるその景観はお見事。奥の島々まですっかり確認することが出来る。そして、野蒜方面側へぐるっと身体を向けると・・
弓形をした野蒜海岸はもちろん、奥の石巻方面の山々の姿もうっすらと見える高さ!
山頂で、麦茶をグッと飲み干して、よしいくぞ!とまた歩きたくなる東松島市の宮戸地区。手付かずの自然もまだまだ多く、新緑の季節には森林浴をしながら、同時に美しい景色も楽しむことができる場所。さあ、みんなでゴールデンウィークに行ってみよう!
名称:大高森(おおたかもり)
住所:宮城県東松島市宮戸大高森