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iPhone 15 一部モデルは「11月」配送に。最上位機種に世界的人気か

山口健太ITジャーナリスト
iPhone 15 Proシリーズ(アップルの発表イベント動画より)

9月15日、いよいよアップルの「iPhone 15」の予約受付が始まりました。

一部のモデルでは配送予定が「11月」になるなど、今年も激しい争奪戦が繰り広げられています。

Pro Max いま買うと届くのは11月?

日本での予約受付は9月15日の21時から、携帯キャリアやアップルストア、家電量販店などで始まりました。

アップルで直接予約する方法としては、Webサイトのほかに、iOS向けのApple Storeアプリからも可能です。

予約開始時には多くの人がアクセスするため、混雑を避けるために順次案内する仕組みがあるようです。すぐに買えた人もいれば、なかなかページが動かず「入店」できない人もいたようです。

予約開始直後の様子。待機画面のまま、なかなか動かなかった(筆者撮影)
予約開始直後の様子。待機画面のまま、なかなか動かなかった(筆者撮影)

今回発売される新型iPhoneは、モデル、カラー、ストレージ容量により58種類のバリエーションがあります。

予約が始まった直後からiPhone 15 Pro Maxは9月22日の発売日に配送が間に合わないモデルが続出。30分程度ですべてのモデルが10月以降の配送になっていました。

9月16日午後の時点では、iPhone 15 Pro Maxの「ナチュラルチタニウム」と「ホワイトチタニウム」について、配送日が「11月10日〜11月17日」にずれ込んでいます。

iPhone 15 Pro Maxの一部モデルでは配送予定が11月に(アップルのWebサイトより、筆者作成)
iPhone 15 Pro Maxの一部モデルでは配送予定が11月に(アップルのWebサイトより、筆者作成)

iPhone 15 Proシリーズの配送予定日。9月16日17時時点(アップルのWebサイトより、筆者作成)
iPhone 15 Proシリーズの配送予定日。9月16日17時時点(アップルのWebサイトより、筆者作成)

海外での状況について、Bloombergは米国や中国においてもiPhone 15 Pro Maxの納品が11月になっていると報じています。

日本向けのモデルはカナダやグアムなどと共通で、米国や中国向けとは中身が異なるものの、主に中国で製造して世界に出荷する仕組みのため、世界的に品薄のモデルは日本でも供給が遅れる傾向にあります。

なお、アップルが各モデルのカラーや容量ごとにどれくらいの在庫を用意したのかは分からないため、配送の遅さだけを見てiPhone 15 Pro Maxに人気があると断言することはできません。

しかしiPhone 14世代では、2023年前半に世界で最も出荷されたスマホは「iPhone 14 Pro Max」だったとの調査もあります。

このことを踏まえると、予約開始時点において、iPhone 15 Pro Maxはアップルの供給能力を上回るほどの人気を得ている可能性は高そうです。

大画面の最上位モデル なぜ人気?

ところで、iPhoneの4つのモデルの中で、なぜ最上位の「Pro Max」の人気がここまで高まっているのでしょうか。

スマホの出荷台数は世界的に前年比で減少が続いているものの、数を減らしているのは中・低価格帯のスマホで、高価格帯のスマホは好調とみられます。

その中で、発売日に予約して購入するような人は価格よりもスペックを重視することも考えられます。上位のiPhone 15 Proシリーズは、新プロセッサーやチタン素材、USB-Cの転送速度などでiPhone 15シリーズと差別化されています。

さらに、iPhone 15 Pro Maxの望遠カメラは光学5倍で、iPhone 15 Proの光学3倍と差がつけられています。とにかく最高のiPhoneを求めるなら、iPhone 15 Pro Maxを真っ先に検討することになるでしょう。

新型iPhoneの発売直後は買取価格も高騰するため、ちょっと使って売却した場合でもわずかな差額で済むと期待できます。このことも発売直後の品不足に拍車をかける要因かもしれません。

ITジャーナリスト

(やまぐち けんた)1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。

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