タイ海軍、イスラエルの軍事ドローン「Hermes 900」約150億円で7機購入
タイ海軍はイスラエルの軍事企業Elbit Systemsが開発している軍事ドローン「Hermes 900」を7機購入することを明らかにした。トルコ、中国、米国とイスラエルの2社からの提案がありイスラエルのElbit Systemsの「Hermes 900」に決定した。1億1200万ドル(約150億円)で購入予定。アジアではフィリピンも同機を導入している。
タイとイスラエルは1954年から60年にわたっての関係があり軍事以外でも農業などの技術協力も行われている。またイスラエルのユダヤ人の若者は旅行好きな人が多く、タイを旅する人も多い。
2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻してから、ロシア軍によるウクライナへの攻撃やウクライナ軍によるロシア軍侵攻阻止のために、軍事ドローンが多く活用されている。また民生用ドローンも監視・偵察のために両軍によって多く使用されている。
監視でも攻撃でもドローンの果たす役割は重要である。監視ドローンで敵軍の居場所を探知したら、すぐにミサイルなどで大量攻撃を行っている。そのためどのようなドローンでも敵軍に検知されたら、すぐに迎撃されて破壊されてしまう。
「Hermes 900」は30時間以上の飛行が可能だが、戦場では長時間飛行していると敵から見つかりやすい。特に同機は中型なので上空でも目立ってしまう。現在、ウクライナでも多くの両軍のドローンが上空で探知されて撃破されている。そのほとんどが再利用不可能なほど徹底的に壊滅されている。このような高額な中型ドローンは平時における上空からの偵察には向いているが、戦場ではすぐに発見され地対空ミサイルなどで破壊されてしまう。
▼「Hermes 900」