海も山もある神戸、その眺めの素晴らしさは格別です。あちこちに色んな絶景スポットがありますが、海側の空高くから眺められる場所があるのをご存知でしょうか。

ポートピアホテルの屋上テラス「ソラフネ神戸」は昨年夏にオープンしたばかりの絶景展望スポット。この日は、夜の部がオープンする16時半(※)に合わせて行ってみました。

ソラフネに上がった途端にこの絶景！広がる海の向こうに淡路島、そして夕日が黄金に輝いています。冬場のこの時間帯はちょうど日が沈む頃のようですね。島の上に夕日、その右手には明石大橋の姿が見えています。

後ろを振り返るとヘリポートがありました。映画のワンシーンが思い浮かんでくるような空間ですね。その後方に広がるのは大阪湾、空の色もグラデーションに変化し始めていました。トワイライトタイムと呼ばれる時間帯です。

三宮方面を見ると、神戸大橋や大型船の停泊する姿が見えています。六甲の山並は夕日で赤く染まり、その形が立体的に照らし出されていました。この風景を引きで見るとこんな風に見えます。

徐々に暗くなり、神戸の夜景が見え始めてきました。ミニチュアの「BE KOBE」を借りて色んな場所に置いて撮影できるのも楽しく、あちこちに置いて写真を撮りながら遊べます。大阪方面は関空まで見えて、六甲山や淡路島までぐるりと見渡せるというからホントに360度の天空からの眺めですね。

海の向こうに水平に続く光は、大阪の街の灯り。その手前には港でコンテナを積み降ろしするガントリークレーンが照らされています。どうやらあれが六甲アイランドの「海キリン」のようですね。どうですか、赤いキリンが沢山いるように見えませんか？

ちなみに、明るい時間帯はこんな風に見えていました。「海キリン」と、レゴブロックみたいなカラフルな貨物の積み重なる様子が、まるでおもちゃの世界に見えてとてもかわいいんですよ。

ぐるりと一周してからまた淡路島方面を見ると、空が綺麗な紫色と黄金色に。トワイライトタイムは夕日が沈む前後の約30分ほど続くと言われる、空が美しく変化していく時間帯です。ここからこの空間が「ソラフネ」と呼ばれる理由がくっきりと見えてきます。

ポートピアホテルは楕円形なのですが、それは船の形のデザインなのだそう。「ソラフネ」を照らす灯りで、その先端が赤く縁取られてまるで船の先頭部分のように見えるんです。そう意識するとまるで大型船に乗って神戸を見渡しているかのような感覚にもなるから不思議です。

中央にはドリンクカウンターと、座れるスペースがあるのでゆっくりとお喋りをしながら夜景を楽しめます。この感じ、何だか宇宙船のような雰囲気でもありますね。

ここに、神戸に遊びに来た友人を連れて行くのもいいかもです。なんせ色んなランドマークが見られる場所で、山にはイカリのマークも見えています。神戸市のマークと海洋博物館は、ヴィッセル神戸の優勝記念で赤色の姿をしていましたよ。

ひとつだけ注意点。この時期はやはり寒さがあるので、ここに来るならしっかりとした防寒をおすすめします。夜はワンドリンク付きで暖かいお茶などもありましたが、じっくり楽しみたいならカイロなどもあると良いかと。

ポートピアホテルにはレストランが12軒もあるので、食事がてら「ソラフネ」に行ってみるのもいいかもですね。食事をすると入場割引もあるからお得だと思います。

初日の出が見られるのは宿泊客限定となっているようで、それはもう既に満員なのだそうですが、それ以外の年末年始はまだ予約を受け付けているというお話。

年始は3日まで。それ以降は冬季休業に入るそうなので、この絶景が見られるのは今のうちですよ。海側からの神戸の夜景を、天空の「ソラフネ」から眺めてみては。

屋上テラス ソラフネ神戸