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藤沢里菜を破り、上野愛咲美女流立葵杯初優勝 勝利の験担ぎは「バナナ」「縄跳び」「ぼやき」

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
女流2冠となった上野愛咲美女流立葵杯。2022年6月24日、日本棋院=筆者撮影

6連覇を狙う藤沢里菜を2勝1敗で破って、上野愛咲美が女流立葵杯のタイトルを奪取した。

「里菜先生に苦手意識がある」という上野だったが、嬉しいタイトル獲得となった。

勝利の裏側には、ポジティブシンキングの上野がこだわる験担ぎがあった。

昨年は女流名人戦、女流立葵杯とふたつの棋戦で藤沢里菜に挑戦するも、ストレートでことごとくはね返されていた。このあたりから上野は藤沢に苦手意識を持ったようだ。

今年4月にあった世界戦「センコーカップ女流最強戦」準決勝で藤沢に勝ち、勢いそのまま日本女流初となる優勝を飾った。

今回、苦手の藤沢からタイトルを奪取し、上野は「いつもストレート負けで、内容もチャンスのない碁でした。反省を生かしていろいろなことをやって、バナナとか食べて結果につながってうれしい」と就位式で謝辞を述べていた。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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