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自分軸と他人軸はバランスが大切!結局、生きづらさを解消するのはどっち!?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

基本的には自分軸で生きていくことが、生きづらさを解消するのに大切だと言えますが、自分軸だけを貫いて生きている人は、おそらくほとんどいないのではないかと思います。

自分軸と他人軸、どちらか一方に偏った生き方だと、かえって息苦しさを感じてしまうことになりかねません。

その時の状況や立場次第で、うまく軸をコントロールすることが、上手な生き方だと言えるのではないかと思います。

今回は、自分軸と他人軸両方の大切さについて考えていきましょう!

自分軸について勘違いしやすいこととは?

自分軸を持つには、自分で考え決めて行動し、随時、振り返りを行うことが大切です。

自分が求めている心からの「幸せ」を手に入れるために、自分軸を持つことは必要だと言えますが、中には自分軸について勘違いしてしまうことがあります。

いくつかあげてみます。

・自分の主張が強すぎる

「私は絶対にこうしたい!」「私はこうあるべきだと思う!」という主張は一見すると、考えの軸をしっかりと持てていて、目標を達成させたいという強い思いが伝わってきます。

しかし、周囲の意見を聞き入れることができているでしょうか?独りよがりなことになっていないでしょうか?

自分一人の意見を貫いてしまうことは、単なる自己中心的な発想になりかねません。

中には、人の意見を聞くことで、軸がブレて結局、他人軸中心になるのではないか?という考えもあるでしょう。

しかし、人の意見を聞いたことで、途中で考えや思いが変わったとしても、自分を見失ったり、軸がブレてしまったりしたワケではないと思うのです。

もしかしたら、人の意見を聞き入れることで、自分が間違っていたことに気付かされる場合もありますよね。

自分軸で生きている人は、人の意見を真摯に受け止め、聞き入れることができる人です。

それに、自分一人だけが幸せになれば良いとは思っていません。

自分も他人も納得できるやり方を考えられてこその自分軸だと理解しているため、一方的な主張はしないものとみられます。

・不安だから自分軸を持つ

日常生活が満たされないことや、大切にしていることが実らないという不安から、行動しなければ気が済まないと言う方も、多いのではないでしょうか。

しかし、不安から生じるモチベーションは長く続くことはありません。

不安が原動力となり、ただ目の前のことを、目標を定めずやっていることに対して、自分軸で動けていると思い込んでしまうこともあります。

そのような場合は、悪循環におちいってしまうこともあるため、まずは自分の気持ちと向き合うための心身のリフレッシュをしましょう!

そして、心身ともに落ち着いたら「どうしたいのか?」を自分に問いかけてみましょう。

・人から勧められたことを目標にしてしまう

「あなたは〇〇に向いている」「〇〇した方が良いんじゃない!?」と人に言われたことを、そのままやっていることはありませんか?

そして、それを自分のやりたいことだと、思い込んでしまっていませんか?

他人より優れているからといって、人から勧められたことを目標に掲げることは、自分軸を持つことにはつながりません。

確かに人より優れていることは、大きなモチベーションにつながりますが、本当に自分がやりたいことなのか?を考えてみましょう。

他人軸について勘違いしやすいこととは?

「他人軸」については、どうしてもネガティブなワードのようにとらえてしまう面がありますが、周囲の人と調和して生きていくには、時に他人軸で生きることも大切になります。

ここでは、他人軸に対する誤解や勘違いについて触れたいと思います。

・自分の意見がない?

他人軸で生きているようにみえる人には、自分の意見がないのでしょうか?

おそらく、意見や考えが全くないのではなく、人との協調を重視するあまり、人に伝えることを後回しにしているものと考えられます。

他人軸寄りの人の中には、聞き上手な人も多く、そのことで信頼されたり頼りにされたりしている方もいます。

普段、人の意見を優先してしまう人が周囲にいたとしたら、一度、その人の考えを聞き出してみましょう。

もしかしたら、その人なりに控え目な自分軸で生きているのかもしれません。

・自立できていない?

他人軸中心の人は、常に人に依存してしまう人なのでしょうか?

本当はしっかりとした考えが持てているにも関わらず、周囲が先々の判断を下し、指示をし過ぎているだけなのかもしれません。

このような場合は、せっかく育つはずの芽を摘んでしまっていることになります。

また、他人軸で生きているようにみえる人の中には、マイペースな人も一定数見受けられます。

自分から行動することに、時間が掛かる人もいるので、待つ姿勢も大切なのかもしれません。

・他人軸だと仕事が楽しくない?

他人軸だと仕事に対してやりがいや、幸福、満足を感じられないものでしょうか?

仕事に対する考え方として、自分軸で生きている人は「他者貢献」、他人軸で生きている人は「自己犠牲」ととらえていると言われています。

もしかしたら、仕事に向き合う姿勢が両者で異なっているからかもしれませんね。

しかし、仕事とは良いことばかりとは限りません。

他者貢献だと感じられる時もあれば、自己犠牲だと感じてしまう場合もあるのはないでしょうか。

また、色々なことに向き不向きがあるように、仕事にも向き不向きはあります。

自己発信して指示や判断を下すことに向いている人もいれば、縁の下の力持ちとして人を支えることが好きな人もいます。

要は組織の中の適材適所のポジションで仕事ができれば、どちらの軸であってもある程度、満足感を得られるのではないかと思います。

両方の軸のバランスを取るには?

よく、自分軸は「心」で生きていて、他人軸は「頭」で生きていると言われています。

素直に心から自分のやりたいことを選択できていれば、豊かな人生が送れるのかもしれませんが、なかなか思い通りにならないこともあります。

一方、「何が正解なのか?」と周囲の状況をうかがいながら、常に頭で考えていると、心が苦しくなったり、疲労を感じてしまったりしてしまいますよね。

しかし、他人の様子を見ながら頭で状況判断をすることも、人生においては必要だと考えます。

また、時と状況と立場次第では、他人軸にウェイトを置いた方が上手くいく場合もあるのではないかと思います。

どちらか一方の軸を選択して生きていかなければならないと思うのではなく、軸の設定をその時々に応じて、自分の中で調整してみましょう。

両方の軸のバランスを取るポイントをおさえておきます。

  • どちらの軸でいく方がベストか「時」を判断する
  • 自分が置かれている「状況」を判断する
  • 自分の「立場」を考える

まとめ

今回は自分軸と他人軸の勘違いしやすいポイントについてまとめてみました。

自分軸で生きることのメリットとデメリットがあるように、他人軸で生きることにも二面性があります。

これまで他人軸で生きてきた人なら、メリットもあったと思えるのではないでしょうか。

決して、他人軸で生きることが悪いというわけではなく、その時々の状況で判断していけたらいいのではないでしょうか。

また、軸のバランスは年齢や環境によっても変化していくものと考えています。

今ある状況に納得がいけているのか?こまめな振り返りをしながら、両軸のバランスを考えていきましょう!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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あなたが「自分軸で気楽に生きられるようになる」ことを願っています♪

精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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