タッパーに入ったお通しにピマン炒め… とんねるず・石橋貴明が通った板橋・成増の最強町中華「奥州軒」!
東京メトロ・地下鉄成増駅から徒歩6分、東武東上線・成増駅から徒歩8分。
板橋区成増1丁目の住宅街の中に昭和レトロな町中華がある。「奥州軒」だ。
とんねるずの石橋貴明さんが中学生時代に通っていた店としても知られ、今年7月にはYouTube『貴ちゃんねるず』で石橋さんが久しぶりに訪問し、話題になっている。
「奥州軒」は1961年創業で、60年を超える老舗。
ドラえもんのエプロン姿で迎えてくれる女将さんは御年81歳だが、まだまだ元気だ。創業当時はラーメンは40円、チャーハンは80円だったそう。
お通しはタッパーに漬物と梅干
瓶ビールを注文するとお通しが出てくるのだが、これがいきなり独特で驚く。
小さなタッパーに漬物と梅干が入っていて、それが人数分配られるのだ。実家にでも帰ってきたような気分になり、心を鷲掴みにされる。
シャキシャキの「ピマン」が絶品
そして、ちょっと油をまとった黄色いメニューボードを眺める。
町中華ではオリジナルな誤植や書き間違いがどうしても気になってしまう。まず目に飛び込んできたのが「肉とピマン炒め」。「ピーマン」ではなく「ピマン」。
まずはこれを注文する。
大きめに切られたピマンのシャキシャキ感が抜群で、豚肉に負けず劣らずな主役感。素晴らしい一品だ。
餃子とともにビールにピッタリだ。
鳥の唐揚げはジューシーでカラッと揚がっていて、油っこくなくて最高の仕上がり。
赤いチャーハンの正体は?
チャーハンはなんと赤いチャーハン。
赤いチャーハンと言えば下北沢「珉亭」がおなじみで、食紅で色を付けたチャーシューの赤が特徴なのだが、「奥州軒」の赤いチャーハンの正体は赤いタマネギである。
これがまた珍しい。スープを人数分くれるのも嬉しいサービスだ。
そして〆にラーメン。
鶏ガラ、野菜系の優しいスープにちょっとコシのある麺が特徴だ。やわらかなチャーシューがまた美味しい。
麺箱に敷いてあった紙の裏に注文をメモっているのがまた凄い。
自分の注文したメニューと金額がデカデカと張り出されて恥ずかしい。
店主と女将さんの元気な接客と、成増の人たちの楽しい笑い声に包まれる最高の町中華だった。
ぜひ足を運んでみていただきたい。
奥州軒
東京都板橋区成増1丁目18−17
※写真はすべて筆者による撮影