豚不使用の「鶏家系ラーメン」が西荻窪に誕生! 「箕輪家」が繰り出す新たな一杯が誕生
東京・中野にある横浜家系ラーメンの人気店「箕輪家」。
「箕輪家」は2022年11月に幻冬舎のカリスマ編集者・箕輪厚介さんが開いたお店。「まこと家」「武蔵家」など横浜家系ラーメンが好きだった箕輪さんが、常識にとらわれない展開で家系ラーメンを表現するお店として話題になっている。店主はもともと箕輪さんのカバン持ちをやっていた丸山紘平さん。一からラーメンを学び、「箕輪家」を人気店にのし上げてきた。
今年2月から提供を開始した二郎系ラーメン「まるじろう」は、家系×二郎というタブーを無視した一杯で、今まででもトップクラスのバズり方を見せ、大ヒット。そのクオリティの高さもあり、ファンを驚かせた。
そんな「箕輪家」が初の支店を東京・西荻窪にオープンする。その名も「箕輪家鶏」だ。
コンセプトは「鶏家系ラーメン」。そう、鶏で作った家系ラーメンなのである。
家系ラーメンといえば豚骨醤油ラーメンの代名詞のような存在で、豚骨の旨味がその象徴のようなもの。そんな家系から豚の要素を抜いてしまうという大胆な一杯なのである。
この鶏家系ラーメンは、もともと「箕輪家」がドバイに出店する話があった時に作られたもの。
海外展開を見越すと鶏の方が広げやすいという理由で、鶏で家系ラーメンを開発した。
「箕輪さんから言われたのは『天下一品』のこってりラーメンのような鶏で作った家系ラーメンです。
鶏ガラと野菜で濃厚なスープを仕上げてバランスを調整して完成させました」(丸山店主)
ドバイ進出の話はなくなってしまったが、「鶏家系ラーメン」に可能性を感じ、中野の本店で限定メニューとして提供したところ、好評を博す。
筆者は下北沢の催事に出店していた時に一度食べていたが、これがとても美味しかったのだ。
「箕輪家」の鶏家系ラーメンを食べて思うことは、家系のポイントは“鶏のきかせ方”であるということだ。
家系ラーメンが豚骨醤油ラーメンであることは間違いないのだが、ここに「鶏油」がしっかりきいているのが家系らしさなのだと思う。
もっと言えば、家系ラーメン店の中にも豚骨に鶏ガラを加えているお店はたくさんある。
鶏油を通常よりも増やすことで家系らしさを上手く演出し、いい仕上がりになっている。
チャーシューも鶏チャーシューを使っていて、徹底的に鶏にこだわった。
レセプションに来ていたワンメディア株式会社CEOの明石ガクトさんは豚アレルギーなので普通の家系ラーメンは食べられないのだが、このラーメンはスープの最後の一滴まで飲み干した。
「昨晩、食べたばかりなのに既に箕輪家鶏が恋しい。
もともと家系が好きな人間が豚アレルギーになってしまうと、本当に人生に穴が空いたようだったが、箕輪家鶏がそれを埋めてくれました」(明石ガクトさん)
「箕輪家鶏」は6月8日グランドオープン。ついに鶏家系が独立店舗となって誕生する。
「箕輪家」は家系の新たな道を模索し続ける。
箕輪家鶏 西荻窪店
東京都杉並区松庵3-32-11 サンパレス松庵 1F
※写真はすべて筆者による撮影