「迷子のペット保護してます」と嘘。犬や猫の飼い主から謝礼金を騙し取ろうとする詐欺行為に注意
迷子になった飼い犬・猫の捜索をTwitterで呼びかけている人に対して、「行方不明のペットを保護している。返して欲しいなら謝礼金を払え」とのDMを送り、お金を騙し取ろうとする詐欺行為が起きています。
「謝礼金をくれたら、ペットを返します」
この問題が大きく報告されたのは8月24日で、行方不明になったペットの情報をTwitterで求めている人たちが、「保護している証拠もないのに謝礼金を振り込むように言われた。注意してください」とDMのキャプチャ画像付きで訴えたのです(事例1、2)。
送られてきたDMの内容を簡単にまとめると、
- 迷子のペットを保護しています
- 謝礼金を支払ってくれたら引き渡します
- カメラが壊れているので写真は送れません
- 謝礼金をくれないなら野に放ちます
というものです。
証拠の写真があるのであれば、保護してくれたことに対して謝礼金を支払う流れもあるかもしれませんが、保護しているかどうか証拠も出せないのに「お金を払え」というのは詐欺の可能性が非常に高いでしょう。
犯人は「アカウントが乗っ取られた」と報告して鍵化→削除へ
このDMを送っていた人物は、相次ぐ批判からその後アカウントを鍵化(非公開状態)。
その後、一時的に公開状態に戻したあと、「アカウントが乗っ取られた。ペット詐欺には関係していない。DMで文句を言う暇があったら警察に行け」と言い放ち、結局はアカウントを削除しました。
ただ、Twitterのアカウント削除は1ヶ月以内であれば復旧できるため、ほとぼりが冷めたころに戻ってくるかもしれません。
ほかにもTwitterで利用しているアイコンは他人のものを無断使用しているとの訴えもあり、いままでの状況を見るに「乗っ取られた」というツイートの信頼性はかなり低いと考えられます。
証拠を出せない人にお金を払わないように
今回の件が騒ぎになったため、今後、真似をする人も出てくるかもしれません。
ペットが行方不明になって困っている人は多いと思いますが、証拠として写真も出せないような人に謝礼金をインターネットや振込サービスなどで支払う行為はしないようにしてください。
また、仮に「手渡しで受け取る」と言われたとしても、会った際に直接襲いかかってくる危険性も考えられるため、こちらも危険です。まずは本当にペットを保護してくれているかどうかを確認しましょう。
自分の大事なペットが逃げ出してしまい、不安な気持ちはとてもわかります。ただ、そうした心のスキマを狙ってくる悪質な人間が世の中にはいます。十分に注意してください。