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【浜松市】「さきおり&でたらめ編み展」が県立森林公園 森の家で開幕!2/25まで

麻生のりこ旅ライター・地域情報発信ライター(浜松市)

浜名区(旧浜北区)の県立森林公園 森の家で「さきおり&でたらめ編み展」が始まりました!

「さきおり」は着物を裂いて紐状にしタペストリーなどを織り上げたもの(裂き織り)で、「でたらめ編み」は紙バンドを用い自由な発想で編み上げていく工法のこと。

と云われても「さきおり」はともかく、「でたらめ編み」はピンと来ない方が多いと思います。

それもそのはず、「でたらめ編み」は制作者の川原千明さんが独自で考え作り上げたものだから。

川原さんは会社勤めの傍ら制作を続け、時折、市内各地や市外で展示会やワークショップを開いています。

「でたらめ編み」について、「名前は聞いたことがあるけど、実物を見たことがない」「初めて聞いて気になった」方は、実際に作品を間近で見ることができるチャンスです!

県立森林公園 森の家
県立森林公園 森の家

「さきおり&でたらめ編み展」の開催場所は、浜名区(旧浜北区)の静岡県立森林公園内に建つ宿泊施設・森の家のロビーホールです。

開催期間は2/3(土)から2/25(日)まで、たっぷり3週間(※2月13日休館日)。

「でたらめ編み」は階段下付近に
「でたらめ編み」は階段下付近に

展示場所はロビーホールの階段下付近に「でたらめ編み」が、その奥の壁側が「さきおり」です。

「でたらめ編み」作品は段差を設けたスペースに、大小合わせて20個ほどの作品を立体的に展示。

ご覧のように手提げ籠だけではなく、帽子やショルダーバッグも。

「でたらめ編み」で作られたものは、この世に唯一つ。そう、唯一無二の作品です。

それは作り手自身が自由に編み込んで作り上げるから。

使用する紙バンドの色も差す位置も、すべて自分好みでOK。

きちんとした枠組みと持ち手があるので実用性もバッチリです。

表と裏とで表情が異なるバッグ
表と裏とで表情が異なるバッグ

なかには表と裏とで模様が異なるバックもあります。

マネキンが被る帽子も「でたらめ編み」で。

帽子の上には、昔懐かしい某アニメの登場ロボも。

バッグに付いている3つの丸い飾りは、お好み焼きだそう。

自由気ままな「でたらめ編み」ならではですね。

ショルダーバッグの開口部には、フラップ(被せる蓋のようなもの)が付いていました。

張り子の置物などの小さな展示物も、川原さんの手作り品なんですよ。

「作ってみたい」「もっと詳しく聞きたい」と思う方は、本人の在廊日(2/4、12、23、25予定)に直接お聞きください。

今回の展示会場でワークショップは行われませんが、市内ほかで時折開催しています。

「さきおり」は奥の壁側に
「さきおり」は奥の壁側に

「さきおり」はその先の壁側に展示されていてます。

作品の大きさは大小さまざまで、額に入ったり縁飾りが付いていたり。

「さきおり」制作者の山田真知子さん
「さきおり」制作者の山田真知子さん

日本昔話などをモチーフにした大きなタペストリーや、国民的ヒーローを描いた作品のほかバッグなども。

これらの作品はすべて磐田市在住の山田真知子さんの手によるものです。

「富士山が好きなので、作品のどこかに入れています」と山田さん。

4体の富士山が描かれた細長いタペストリーのタイトルは、「富士賛歌」なのだとか。

昨年(2023年)に制作したタペストリーには、浜松市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」の姿が。

日本昔話がモチーフとなるタペストリーの大きさは縦2メートル×横1メートル。

13年前から制作を始め、現在は県立美術館県民ギャラリーで行われる静岡裂織公募展に出展しています。

さきおりを始めた当初は織り機1台で横50センチの作品でしたが、「県立美術館の静岡裂織公募展では、このサイズは小さい」と教わり、2台の織り機を使ってコツコツと織り上げるように。

なんと、織り機の1台はご夫君・清春さんの手作りなんですよ。

「うさぎとかめ」のアップ
「うさぎとかめ」のアップ

山田さんが制作する日本昔話シリーズは、お話の中の一場面をクローズアップした作品です。

たとえば「うさぎとかめ」では、富士山頂へ続く道の途中でうさぎが休んでいる部分がタペストリーになっています。

この時、背景色の部分とうさぎや木などの輪郭はもちろん、輪郭と内側ともしっかり色分けされています。

これは糸替えが面倒な編み込み…!

毛糸で編み込みセーターに挑戦した際、糸替えに苦労した記憶がよみがえりました。

古い着物を裂いて紐状にし、それを繋ぎ合わせて織るだけでも充分素敵な織物になるのに。

途中で糸替えをしなくても充分素敵な作品に仕上がるのに、こんなに糸替えを!!

と、2022年夏に浜北文化センター内にある浜松市・市民ミュージアム浜北で開催された、「夏の特別プログラム」時に「はた織り機」を使ってコースターを作り体験をした私は、思ってしまいました。

▼その時の様子はこちらに(2022年8月9日公開)

【浜松市】浜北区・はた織りや風ぐるま作りが楽しい!「夏の特別プログラム」は8/28まで

「桃太郎」や「一寸法師」、「花咲かじいさん」…。

どのように編み込みされているのか気になる方は、ぜひ、実物をご覧くださいね。

タペストリーなどの手前には、バッグや額縁も並んでいます。

「さきおり&でたらめ編み展」を見に、ドライブがてら県立森林公園内の森の家へ行ってみませんか?

<施設情報>
会  場:静岡県立森林公園内 森の家
住  所:浜松市浜名区根堅2450-1
会  期:2024年2月3日(土)~2月25日(日) 
開館時間:9:00~21:00
休 館 日:13日(火)
駐 車 場:あり(無料・50台)
公式サイト:静岡県立森林公園森の家(外部リンク)

旅ライター・地域情報発信ライター(浜松市)

日本史ミーハーな旅ライター。トラベルメディアでは国内の観光スポットなどをめぐり、取材記事を執筆しています。旅先で好きなこと⇒マンホールの蓋探し・西洋館探訪・神社仏閣参拝・城めぐり(18/100) / 2017大河ドラマ直虎まだまだ応援中。ここでは静岡県浜松市へ出掛けたくなる情報を発信します。

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