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ウクライナ軍、ロシア侵略後から11か月でロシア軍のトラックなど輸送車・燃料タンク5000台破壊

佐藤仁学術研究員・著述家
(写真:ロイター/アフロ)

2022年2月にロシア軍がウクライナに侵攻。ウクライナ軍では2022年2月24日にロシア軍に侵攻されてから殺害したロシア軍の兵士の数、破壊した戦車、戦闘機など兵器の数をほぼ毎日公表している。

ウクライナ軍によると2022年2月24日から2023年1月28日までの11か月間でロシア軍の輸送車・燃料タンク5000台を破壊したことを発表した。輸送車は物資や兵器などロジスティクスに必要なトラックや乗用車などで、燃料タンク輸送車はロシア軍の戦車など最前線での燃料補給に欠かせない。

ロシア軍の輸送車や燃料タンクの多くはウクライナ軍のミサイルやドローンで攻撃されて破壊されることが多い。小型民生品ドローンに搭載された爆弾を投下したりして、輸送車や燃料タンクを破壊している。燃料タンクは少量の爆弾でも投下すると大爆発する。

爆弾を搭載した偵察・監視ドローンが輸送車や燃料タンクを探知したら、すぐに攻撃したり、爆弾を投下することができる。またドローンに爆弾を搭載していなかったら、場所を確認してミサイルなどで攻撃を行っている。ロシア軍はトラックや乗用車にロシア軍の象徴である「Z」のマークをつけて走っていることが多いので標的にしやすい。またロシア軍の塹壕近くや基地周辺に停車している輸送車をドローンから爆弾を投下してよく破壊している。

ウクライナ軍ではドローンでロシア軍の装甲戦闘車両、戦車だけでなく輸送車を破壊した動画もよく公開して世界中にアピールしている。

▼【刺激的な映像のため閲覧注意】

ドローンから爆弾を投下してロシア軍の輸送車を破壊

▼ウクライナ軍の公式SNSでの発表

学術研究員・著述家

グローバルガバナンスにおけるデジタルやメディアの果たす役割に関して研究。科学技術の発展とメディアの多様化によって世界は大きく進化してきました。それらが国際秩序をどう変化させたのか、また人間の行動と文化現象はどのように変容してきたのかを解明していきたいです。国際政治学(科学技術と戦争/平和・国家と人間の安全保障)歴史情報学(ホロコーストの記憶と表象のデジタル化)。修士(国際政治学)修士(社会デザイン学)。近著「情報通信アウトルック:ICTの浸透が変える未来」(NTT出版・共著)「情報通信アウトルック:ビッグデータが社会を変える」(同)「徹底研究!GAFA」(洋泉社・共著)など多数。

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