【京都市東山区】饅頭の祖寺院の庭園で、葉が真っ白に変化する初夏の不思議草半夏生が見ごろです!
風神雷神図屏風などで知られる建仁寺の塔頭であり、「建仁寺の学問面」の中核として「五山文学」の最高峰の寺院とされる「両足院」の庭園で半夏生の葉が白く色づき訪れる人たちの目を楽しませています。同院では、2023年7月10日まで特別拝観をおこなっています。
ハンゲショウ(半夏生、半化粧、学名: Saururus chinensis)は、カタシログサ (片白草) ともよばれ、ドクダミ科ハンゲショウ属に分類される多年草の1種。水辺や湿地に生え、葉が白く変化する不思議な現象が起こることで知られます。利尿、解毒作用などがある生薬でもあります。
庭園は、砂と苔に松が美しい唐門前庭。枯山水庭園の方丈前庭。そして京都府指定名勝庭園の池泉廻遊式庭園があります。まるで可憐な花が咲いた様に庭園一帯に植えられた半夏生が池辺を彩っていました。
両足院は、建仁寺の開山・栄西禅師の黄龍派を受け継ぐ龍山徳見禅師を開山とする臨済宗建仁寺派の塔頭寺院です。開山当時「知足院」と号していました。天文年間の火災の後、「知足院・両足院」両院を併せて「両足院」と称する事となりました。その後は、中国饅頭の製法を参考に、日本人好みの餡を組み合わせたまんじゅうを作り、饅頭の祖と言われる林浄因と、その子孫によって護持されました。
本尊は、鎌倉13~14世紀頃制作とされる木造阿弥陀如来立像、桃山~江戸時代の制作とされる十一面観音菩薩立像を有しています。また、毘沙門堂の毘沙門天像は、鞍馬寺の毘沙門天像の胎内仏でした。
戦国時代 に比叡山が織田信長によって焼き討ちにあった際、鞍馬寺の僧が尊像を疎開させたもの。関が原の合戦の際には、黒田長政が関東方として出陣する際、この尊像を内兜に収めて奮戦し、勝利を収めたといわれています。
本尊の毘沙門さんは、脇仏に閻魔大王、不動明王を奉っています。狛犬は、眷属としての寅。香炉や灯篭にも寅が、浮き彫りされています。お授け所では、可愛い黄虎と白虎、毘沙門さんのおみくじが大人気です。
ご写経や座禅体験などもできますので、ホームページやラインで予約しておこしください!
両足院(外部リンク)京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591 075-561-3216