生誕100年を迎える日本を代表する彫刻家…壮大な作品や可愛いレトロなランプなどが展示【黒部市】
今回は、「シーラカンス 毛利武士郎記念館」で開催されている、「生誕100年記念 武士郎の手仕事」展を紹介します。
彫刻家の「毛利武士郎」は生誕100年。展覧会には、大作≪哭(こく)Mr.阿の誕生≫や、「毛利武士郎」が制作に携わったランプなどが展示されています。
毛利武士郎(1923-2004)
東京生まれの「毛利武士郎」は、富山県立近代美術館で開催された「現代日本武術の展望―立体造形」展がきっかけとなり、晩年を黒部市で過ごした彫刻家です。
マネキン制作会社に勤務していたことがあり、マネキンの型を取るときに使用する“アルギン酸”を用いた作品が多く遺されています。
シーラカンス 毛利武士郎記念館
「毛利武士郎」が晩年の12年間を過ごしたアトリエは、2015年に「シーラカンス 毛利武士郎記念館」としてオープンしました。「毛利武士郎」が設計し、数々の作品を創作した貴重な建造物です。
「シーラカンス 毛利武士郎記念館」で開催されている「生誕100年記念 武士郎の手仕事」展は、黒部市美術館で開催されている「生誕100年 毛利武士郎と黒部」展との共催です。異なる素材で作られた同じタイトルの作品が、それぞれの展覧会に展示されるなど、共催ならではの楽しみ方ができるユニークな展覧会でした!
生誕100年記念 武士郎の手仕事
- 開催期間:2023年6月4日(日曜日)まで
- 開催時間:11時~16時
※「武士郎の手仕事」展開催中は月曜休館
壁に掛けられているのは、「毛利武士郎」の大作≪哭Mr.阿の誕生≫です。
7つのパートからなる≪哭Mr.阿の誕生≫は、誕生から死までを表現している壮大な作品。胎児や骨、工具などがかたどられた作品です。一部には“漢字”が記されてはいるものの、なぜか故意的に読めない程度に消した痕跡がありました。
今回の展覧会では、作品の他に、「毛利武士郎」が制作に携わった照明器具などが展示されています。美しいだけではなく、機能的でスマートな照明を、ぜひ鑑賞してみてください。
最後に
今回紹介した「生誕100年記念 武士郎の手仕事」展は、現在、黒部市美術館で開催されている「Kurobe Art Research vol.2 生誕100年 毛利武士郎と黒部」と共催です。2つの展覧会を巡るからこそ見えてくる「毛利武士郎」の世界観を、ぜひご覧ください!
Kurobe Art Research vol.2 生誕100年 毛利武士郎と黒部
- 開催期間:2023年6月25日(日曜日)
- 開催場所:黒部市美術館
- 開催時間:9時30分~16時30分※入館は16時まで
シーラカンス 毛利武士郎記念館
住所:富山県黒部市栗寺41
電話番号:090-4323-6885
観覧料:無料
黒部市美術館
住所:富山県黒部市堀切1035
電話番号:0765-52-5011
開館時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般500円、高校・大学生400円
※ 中学生以下無料
※障害者等手帳をお持ちの方と付添1名無料