茶碗蒸しに「舞茸を入れないで下さい!」料理人が必死の呼びかけ【そのワケとは?】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、「茶碗蒸し」は好きですか?
私が勤めているお店では、夏に「冷やし茶碗蒸し」をお出ししています。これがかなり人気でやはり夏は冷たい料理が喜ばれますね。冷やし茶碗蒸しは、口当たりが滑らかでさっぱりとした味わいが特徴です。普通の茶碗蒸しとは一味違った涼しさを楽しむことができるので、皆さんもぜひ作って食べてみてください!
そんな年中楽しむことができる茶碗蒸しですが、失敗したことありませんか?よくある茶碗蒸しの失敗例として…「固まらなかった」が挙げられると思います。茶碗蒸しが固まらなかった原因はもちろん沢山の理由が考えられますが、その1つに「入れる具材のチョイスを誤った」があります。
そこで今回は「茶碗蒸しの具材」に焦点を当て詳しく見ていきたいと思います。茶碗蒸しが好きな方はぜひ最後までお付き合いください!
今回の目次
- 「茶碗蒸し」とはどのような料理なのか?
- 舞茸を入れてはいけない理由
- 舞茸(マイタケ)の名前の由来
- まとめ
「茶碗蒸し」とはどのような料理なのか?
今日の本題に入る前に皆さんにはまず、茶碗蒸しとはどのような料理なのか?を知っていただく必要があります。
「どのような料理?」というのは、言い換えると「どのような原理で作られるのか?」ということです。
【茶碗蒸しとは…】
卵に含まれる「タンパク質が熱によって固まる性質」を利用した料理です。
テストに出るかもしれないので、覚えておきましょう!
舞茸を入れてはいけない理由
それでは今日の本題に入りましょう!
タイトルにも書いてある通り、茶碗蒸しに「舞茸」を入れてはいけません!茶碗蒸しといえば、様々な具材を入れて楽しむことができるのが大きな魅力の一つですが、実は舞茸を入れてはいけないのです。なぜか?
理由は…舞茸にはタンパク質を分解する「酵素」が含まれているから。
先ほど、『茶碗蒸しとは、卵に含まれるタンパク質が熱によって固まる性質を利用した料理』と説明しました。しかし、舞茸を入れてしまうとタンパク質が分解されてしまい、固まらなくなるのです!
でも、中には『私はどうしても茶碗蒸しに舞茸を入れたいんだ』という舞茸愛好家の方もいるでしょう。そんな方に朗報です!実は…舞茸に含まれる「タンパク質分解酵素」は加熱をすることで失われます。つまり、どうしても舞茸を茶碗蒸しに入れたい場合は、あらかじめ「下茹で」をすればいいのです。
舞茸(マイタケ)の名前の由来
ここまで読んでくれた舞茸好きの方に1つ豆知識を授けましょう!何かというと…「舞茸の名前の由来」です。
実は昔、舞茸は簡単に見つからず「幻のきのこ」とされていました。見つけたときには村人たちが舞い踊って喜んだため、「舞茸(マイタケ)」という名前が付いたそうです。※諸説あり
まとめ
- 茶碗蒸しとは、卵に含まれるタンパク質が熱によって固まる性質を利用した料理
- 舞茸にはタンパク質を分解する「酵素」が含まれている
- 茶碗蒸しに舞茸を入れてはいけない
- どうしても入れたい場合は「下茹で」をする