閉経によって起こる体の変化"5選"!!-閉経後に意識するべき生活習慣とは?-
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「閉経によって起こる体の変化"5選"」を解説していきます。
今回の目次
- 閉経とはどういうこと?
- 閉経後は体にどんな変化が起こるの?
- 閉経後の快適な生活のために意識するべきこととは?
- 最後に(閉経後に陥りがちな悪循環)
[1]閉経とはどういうこと?
閉経とは、卵巣の機能が低下し、月経(生理)が停止することです。
個人差はありますが、平均は50.5歳です。
閉経の前後の5年間(計約10年間)を「更年期」といいます。
[2]閉経後は体にどんな変化が起こるの?
卵巣の機能が低下すると、女性ホルモンの分泌が低下します。
女性ホルモンは、主に女性生殖器に作用しますが、他にも様々な臓器と関係しています。
具体的にどんな臓器と関係していて、閉経後にはどんな体の変化が起こるのかを"5つ"に分けてみていきましょう。
①血管の老化が進む
女性ホルモンは、血管の老化(いわゆる動脈硬化)を抑制する作用があります。
そのため、若年者の場合は女性よりも、男性の方が血管の老化が進みやすいです。
ここでいう「女性ホルモン」は「エストロゲン」というホルモンを指します。
しかし、閉経後では女性ホルモンが減少するため、女性も血管の老化が進みやすくなります。
血管の老化を放置すると、心臓・脳・腎臓など様々な臓器に悪影響をもたらします。
②しわやたるみ
女性ホルモンは、皮膚の弾力性やハリを保つために重要なコラーゲンの合成を促進する働きがあります。
そのため女性ホルモンが減少することで、しわやたるみが目立ちやすくなります。
※ちなみにフェイスマッサージは"強くやり過ぎ"てしまうと、たるみを助長しますので気をつけましょう。
③尿もれ
女性ホルモンが減少すると、尿道にある筋肉の弾力性が弱くなり尿もれが起こりやすくなります。
また、尿もれには「腹圧の低下」や「骨盤底筋群の筋力低下」なども関係していると考えられています。
④脂質の値が乱れる
女性ホルモンが減少すると、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増えやすくなります。
また、HDLコレステロール(善玉コレステロール)は減少するため脂質の値が乱れます。
LDL-Cが多く、HDL-Cが少ない状態では、血管の老化が進みやすくなるため、心臓や脳に負担がかかりやすくなります。
⑤骨が弱くなりやすい
大人になると、骨は変わらないようにみえますが、実際には「新しい骨をつくる」ことと、「古い骨を壊すこと」が繰り返されています。
いわゆる「骨の代謝(リモデリング)」
正しい骨代謝には、いくつかのホルモンが関わっています(成長ホルモンなど)。
その1つとして「女性ホルモン」があるため、減少することで、骨代謝のサイクルが乱れて、骨が弱くなりやすいです。
このように女性ホルモンが減少することで、体の中では様々な変化が起こります。
他にも尿酸値が高くなりやすいなどがありますが、代表的なものは上記の5つです。
[3]閉経後の快適な生活のために意識するべきこととは?
ここまで解説したように、閉経後にはLDL-Cが増えたり、骨折しやすい体になります。
そのため、下のようなことを意識することが大切です。
- 食事はバランスよく摂り、栄養不足や栄養過多には注意すること
- カルシウムをしっかり摂ること
- 外に出て、日光を浴びること(ビタミンDの産生を促進する)
- 適度に運動をする(有酸素運動を中心に行うことがおすすめ)
- 定期的に検診を受ける(体に変化が起こりやすいため)
- しっかりと睡眠・休息をとるなど
[4]最後に(閉経後に陥りがちな悪循環)
50代以降になると筋力や体力が低下している方も増えます。
そして、体力が低下すると、動くことにネガティブになりやすく、体力や筋力がさらに低下し、体が弱くなりやすいです。
こういった悪循環に繋がることも少なくないため、できる限り外に出て、適度な運動を心がけましょう。
※ただし、運動の際には水分補給を心がけ、基礎疾患(骨粗鬆症など)がある場合は、医師の指示のもとで行いましょう。
最後までご覧頂きありがとうございました!