【赤穂市】赤穂で八重山手打ちそばが食べられるなんて!「やいま」でゆるやかな八重山時間を!
「やいま」ってなんのこと?石垣島をはじめとして竹富島、小浜島など12の島々で成る「八重山(諸島)」をさす言葉です。石垣島出身の店主が、八重山料理専門店として、2021年7月にオープンし、徐々に地域に浸透し始めています。
オリオンビールの提灯が目印
「やいま」は、JR播州赤穂駅から徒歩で約7分、中央通りの寺田薬局とsumiyaの間を入った道沿いのビルの1階にあります。
昔の主婦の店赤穂店の前といえばわかりやすいかもしれませんね。
オリオンビールの提灯が下がり、八重山そばの幟が上がっているので、すぐわかります。
店内は、4人掛けのテーブル席が2つと、カウンター席。奥にはミニステージもあります。
手作り感あふれ、アットホームな雰囲気が漂っています。
こちら店主の饒平名(よへな)巖さん、通称・やいまさんです。やいまさんは、石垣島出身で若いころから家庭でも料理を作っていたそう。「本物の八重山の郷土料理を味わってほしい、八重山好き、沖縄好きの方が集う拠点ができれば」と開店することになりました。
名物は本場仕込みの手打ちそば
そばは強力粉を使って手打ち。卵、天然水、塩、重曹を混ぜ、20回以上こねることでコシが出ます。カツオと昆布でとった出汁は塩麴入りで、泡盛、黒砂糖、塩麴などで炊いたソーキ(豚の骨付きあばら肉)をトッピングしています。そばとやさしい味の出汁、とろりと炊いたソーキとのハーモニーが絶妙な一杯です。汁を一滴も残さず飲んで帰るお客さんもいるそうです。
他に三枚肉そば、八重山そば(各700円)とトッピングを変えて3種類がスタンバイします。
一番人気の「もずくの天ぷら」は、どこの沖縄料理店でも食べたことがないような食感で、もずくのおいしさが伝わります。店主自慢の一品です。
ゴーヤーチャンプルーに使うゴーヤは、自家製のものを主に使用しています。
チャンプルーは、他にソーミンチャンプルー、フーチャンプルーなど全部で5種類あります。
その他、ソーキ煮(400円)、ミミガーの酢の物(400円)などなど、ここでしか食べられないものも、いろいろそろいます。
週末はランチ営業もあり
土・日曜はランチ営業もあります。
3種類のそばの他に、ソーキカレー、タコライスなどを食べることができます。
特に、ソーキの煮汁で煮込んだ「ソーキカレー」は、たっぷりソーキをトッピングしていて、ボリューム満点で人気です。
お酒も八重山の泡盛を中心に
アルコール類は何と言っても琉球泡盛でしょう。
常時、やいま、八重泉、請福の3種類がそろい、泡盛酎ハイも、シークワーサー、パッションフルーツ、グァバなど4種類を用意しています。
新入荷の「75BEER」は、香りと深い味わいのプレミアムクラフトとチョコレートモルトと沖縄県産黒砂糖を原料に使用しまろやかでコクのある味わいのスタウトの2種類があります。
やいまの風を届けたい
店内には、八重山のタウン情報誌「月刊やいま」も置かれ、赤穂にいながら、ちょっぴり八重山を感じることができます。
「まだ開店して半年余り。もっとお店を知ってもらわないと」とやいまさん。
それでも、石垣に行ったことあるからと島の話をしたり、三線やっていたことがあるからと弾いて帰ったり、徐々にリピーターも増え、先日は初ライブも開催。約15人が参加して、歌い手さんだけでなく参加者も次々とステージに上がり、大変盛り上がったとか。
今後は「”とぅばらーま大会”をしたい」と話すやいまさん。
「とぅばらーま」とは、シンプルな曲の中に、故郷への思いや男女の愛情などを込めて歌われる、八重山民謡のなかでも最高峰といわれる名曲のこと。
「自分の詩を作ってきてもらって、それを曲に合わせて披露して盛り上がったらいいな~、”赤穂御崎で沈む夕陽を見ながら君を思う”みたいな内容もいいな~と思うんです」。
今後も、やいまさん独自の視点で、いろいろと面白いことが発信されそうで楽しみです。