「外干しは乾かない」「部屋干し臭」冬の洗濯悩みをまとめて解消する3つの対策
洗濯研究家の平島 利恵です。
日照時間が短く、厚手の服が増える冬場は、「夕方まで干しても洗濯物が乾かない」と困りますよね。
そんな冬場におすすめしたいのが部屋干しです。
でも部屋干しには【部屋干し臭】という強敵が…(涙)
不快な部屋干し臭は、3つのことを見直すだけで、劇的に改善します。
部屋干し臭の原因と対処法を知り「冬の乾かない問題」「部屋干し臭」という2つのストレスを一気に解消しませんか?これで冬場の洗濯が快適になるはずです。
部屋干し臭の原因は雑菌
部屋干し臭の原因は、衣類に残った雑菌の繁殖です。
洗濯をしたばかりの衣類であっても、衣類の雑菌はゼロではありません。
部屋干し時にはやめてほしい!6つのこと
部屋干し臭を防ぐためには「雑菌を減らす」「増やさない」ことが大切です。
次の6つのうち1つでも当てはまる方は、"その洗濯習慣"が雑菌を繁殖させ、部屋干し臭の原因となっているかもしれません。
- 脱いだ衣類を洗濯槽にためる
- 残り湯で洗濯
- 衣類をたくさん詰め込む
- すすぎ1回で時短
- 洗剤・柔軟剤を多めに入れる
- 黒カビが気になってから洗濯槽掃除
[対策1]衣類を清潔に洗う
衣類を清潔に洗い上げるために大切なのは、衣類量とすすぎです。
衣類の量は8割まで減らす
衣類を詰め込むと、洗濯槽の中で水流の力が働かず、繊維の奥の汚れを揉み出すことができません。
衣類の量は、縦型で8割、ドラム式で5~7割程に減らし、よく洗いましょう。
お風呂の残り湯は使わない
おふろの残り湯には、皮脂や雑菌が多く含まれるため、普段の洗濯でも使用はおすすめしません。どうしても使いたい場合、すすぎは水道水で2回以上行います。
すすぎは2回以上
雑菌を残さないために重要なのは、すすぎです。
衣類の雑菌・汚れは、洗剤の力で繊維の奥から洗浄水の中に溶け出します。
汚染水に浸かっている衣類を、しっかりすすぐことで、衣類が清潔に洗い上がります。
すすぎ1回の洗剤をお使いでも、すすぎは2回以上。お肌が弱いご家族がいらっしゃる場合は、すすぎ3回以上に設定することで、衣類に残る雑菌を減らし、ニオイが劇的に改善します。
洗剤・柔軟剤を計量する
洗剤が少なすぎると、汚れを十分に落とせず、雑菌が衣類に残ります。一方洗剤が多すぎると、すすぎ切れず、洗浄液に含まれる雑菌が衣類に戻ります。
雑菌が残ったままの衣類を、柔軟剤でコーティングすると、衣類は黒ずみ、さらに雑菌が繁殖することでニオイが強くなります。
柔軟剤を使う際は、必ずすすぎは2回以上で、洗剤・雑菌をしっかりと落とした上で使用しましょう。
[対策2]濡れている時間を短くする
衣類は濡れた状態が長く続くと、雑菌が繁殖しやすくなります。洗濯後は早く乾かす意識を持ちましょう。
柔軟剤を使うと乾燥時間短縮に
柔軟剤を使うと、洗剤だけで洗濯するのと比べ速く乾きます。すすぎは2回以上で雑菌をしっかり落とした上で適量使用しましょう。
洗濯後すぐに洗濯機から出す
衣類を洗濯槽に残したままにすると、洗濯槽のカビ・雑菌が移り、嫌なニオイの原因となります。
干す際はこぶし1つ分の間隔を
衣類を早く乾かすためには、衣類が風に触れる面積を増やすことが大切です。
風が循環する場所に干す
部屋干しの際、カーテンレールや窓辺に干す方もいらっしゃいますが、窓の近くは湿気が溜まりやすく、カーテンにはカビが生えていることも。そもそもカーテンレールは衣類を干す設計で作られていないため、レールや壁紙を傷める原因にもなります。
時短乾燥グッズを活用
部屋干し臭を防ぐため、速乾洗濯グッズも活用しましょう。このハンガーは、衣類の間に風の通り道を作ることで、通常のハンガーよりも早く乾きます。
[対策3]洗濯槽を清潔にする
清潔な洗濯の基本は、清潔な洗濯槽です。
どんなに丁寧に洗濯をしても、そもそもカビだらけの洗濯槽では、衣類に雑菌が残ってしまいます。
洗濯槽の掃除は月に1度の習慣に
洗濯槽は黒カビが発生しやすい場所です。衣類に黒カビがつくようになってから掃除をするのでは遅すぎます。黒カビがはがれるほど蓄積した証拠です。
ご自身の目で見ることのできない場所だからこそ、カビが蓄積する前に掃除をしましょう。
洗濯後は槽を換気
衣類を出した後の洗濯槽は、蓋を開け、換気しましょう。
脱いだ衣類は洗濯カゴで保管
脱いだ衣類を洗濯槽に溜めると、洗濯槽の黒カビ繁殖を招く上、衣類の雑菌繁殖の原因にもなります。脱いだ衣類は風通しの良い洗濯カゴに入れ、濡れたタオルは乾かしながら保管しましょう。
冬場は洗濯物がなかなか乾かないため、乾くまでの間に雑菌が繁殖し、部屋干し臭が発生しやすくなります。
「清潔な洗濯」を意識し、衣類の不快なニオイを撃退しましょう。