台風25号は猛烈な台風に。沖縄を北上後、九州へ接近の恐れも。
沖縄北上後、朝鮮半島~九州方面へ?
台風25号は予想よりも早く発達し、けさ3時にフィリピンの東海上で、中心気圧915hPa、最大風速55メートル、最大瞬間風速75メートルの猛烈な台風となりました。
これで今年発生した猛烈な台風は、台風3号、8号、21号、22号、24号に次いで、台風25号で6個目となり、統計のある1977年以降では、1983年の6個と並び、最も多くなっています。
ちなみに5個発生した年は2016年、2014年、2013年、2006年となっていますが、1個も発生しない年も多くあることから、年によってかなりのばらつきがあります。
台風25号はあす水曜日にかけて最盛期となり、猛烈な勢力を維持したまま北西方向へ進む予想です。
その後はやや弱まるものの、宮古島に近付く金曜日(5日)午前3時の時点でも、935hPaの非常に強い勢力が予想されているため、先島諸島や沖縄本島地方では、木曜日から金曜日頃にかけて、猛烈な風を伴った大荒れの天気に厳重な警戒が必要です。
土曜日から日曜日は東シナ海を北上しながら次第に東寄りに向きを変え、予報円の中心付近を進むと、日曜日には朝鮮半島方面へ近付く予想です。
ただこのあたりの進路は日本付近の太平洋高気圧と朝鮮半島付近の偏西風によるところが大きく、東寄りの進路をとった場合は、土曜日から日曜日にかけて、九州へ接近してくる可能性も想定内です。
進路によっては九州だけではなく、本州付近でも3連休の天気に大きく影響する恐れがありますので、今後も最新の予報円にご注意下さい。
ECMWFの予想では九州北部から北日本へ
参考までにECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の計算では、東シナ海で急激に東寄りにカーブし、日曜日の夜に九州北部付近へ達したあと、月曜日の体育の日にかけて、北日本を通過する予想となっています。
こうなると全国的に雨雲が発達しやすく、南風が強まる心配があります。
これはあくまでもECMWFの予想ですが、このようなことも考えられますので、最新の予報円にご注意下さい。