この選手が三冠王になれば「史上最年長」を更新し「ドラフト入団では史上初」に
現在、ポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)は、両リーグの誰よりも、三冠王に近いところにいる。9月7日時点の打率.329と108打点はナ・リーグ1位、35本塁打はトップと1本差の2位タイだ。ア・リーグでは、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が本塁打と打点のトップに立ち、55本塁打は2位と22本差、118打点は2位と10打点差ながら、打率.301は8位。トップに14ポイント(.001=1ポイントとして表記)の差をつけられている。
ベースボール・リファレンスによると、ナ・リーグとア・リーグの三冠王は、これまでに延べ16人を数える。直近の16人目は、2012年のミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)だ。カブレラを含め、ここ6人は、いずれもア・リーグ。ナ・リーグの三冠王は、1937年のジョー・メドウィックを最後に出ていない。当時のメドウィックは、カーディナルスでプレーしていた。カーディナルスでは、ロジャース・ホーンズビーも、1922年と1925年に三冠王となっている。
16人中、最年少の三冠王は1909年のタイ・カッブ、最年長の三冠王は1934年のルー・ゲーリッグだ。それぞれのシーズン年齢(6月30日時点)は、22歳と31歳だった。今シーズンのゴールドシュミットは、34歳。今月10日に、35歳の誕生日を迎える。
また、三冠王のなかに、ドラフトで指名されて入団した選手はいない。ドラフトが始まった1965年以降の三冠王は3人いるが、1966年のフランク・ロビンソンと1976年のカール・ヤストレムスキは、どちらも1950年代にプロ入りしている。2012年のカブレラは、ベネズエラ出身なので、ドラフトの対象外だ。ゴールドシュミットは、2009年のドラフト8巡目・全体246位。テキサス州立大学から、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団した。