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【泉佐野市】伝統的な農村景観が広がる 唯一無二の「コスモス畑」に三連休 656名来園。今週末が見頃

旅する日々の記憶と記録。matka08ライター(泉佐野市など)

この景色、最高にメルヘンチックだと思いませんか?

青い屋根の小屋がいいアクセントになっていて、辺り一面に咲くピンク色のコスモスが青空の下で可愛く揺れています。

大木(おおぎ)地区にある「日根荘大木の里 コスモス園」(Googleマップ参照)では、秋の風物詩の「コスモス畑が見頃を迎えています。

「日根荘大木の里 コスモス園」

2023年10月7日(土)~22日(日) 9時~16時

(雨天時、休園の場合あり)

入場無料

大木まちづくり協議会が中心となって活動を続けている “休耕田を活用したコスモス園”は、大木地区の方々のご協力もあり、平成27年の開園から今年で9年目を迎えるといいます。

開園までの様子はコチラ→泉佐野市公式ウェブサイト 令和5年度日根荘大木の里コスモス園(外部リンク)

大木地区は「国史跡『日根荘(ひねのしょう)遺跡』」の一部にして、平成25年に大阪府で初めて「国の『重要文化的景観』」に選定された地区でもあり、どこかノスタルジーを感じさせる伝統的な農村景観とピンク色のコスモス畑とのコラボは、ほかでは見ることのできない “唯一無二” の景色として毎年多くの人を魅了しています。

今年も秋限定のメルヘンチックな景色を一目見ようと、三連休には656名もの人が訪れたそうです。

取材日の10月10日は、5分咲きほどで、これから咲く蕾もいっぱい。天候にもよりますが、今週末に満開を迎え、週明けも見頃が続きます。

(10月10日撮影)

敷地内には広い駐車場(30台駐車可)もあり、「犬鳴山」へ向かう道の途中にあるのでドライブがてらふらりと訪れても良さそう。

受付では、地元農家の方が栽培した「減農薬米」や「野菜」などが販売されていました。

ピカピカの新米、食べてみたい!
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新鮮な野菜が安い!
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取材日は朝から雨模様でしたが、到着するや否や奇跡的に青空が顔を出し、絶好の“コスモス観賞日和” となりました。

「日根荘大木の里 コスモス園」には、「観賞用の畑」「摘み取り用の畑」があり、合わせて5万本ほどのコスモスが咲き誇ります。決して大きな規模ではないけれど、間近に迫る里山や、のどかな農村風景の中に広がるピンク色のコスモス畑は、古き良き時代への郷愁を感じさせる魅力があります。

フォトジェニックなコスモス畑は写真撮影にも最適
フォトジェニックなコスモス畑は写真撮影にも最適

園内には整備された通路があり、可愛いコスモスを愛でながらのんびり散策することができます。入口付近には「日本遺産ベンチ」もあり、座って眺めることも〇。

(雨の日の翌日は、通路がぬかるんでいることもありますので足元にご注意ください)

優にわたしの背(164センチ)を超すコスモスも見受けられ迫力満点! コスモスの美しさだけでなく、背景に広がる大木地区の自然豊かな景観も見ものです。

5分咲きとのことですが、とんでもなく畑は華やかです。満開になるとどれほど美しいのでしょう。風にゆらゆらとなびくコスモスが、よりダイナミックな光景を演出してくれているようで「お花畑」の中にいることを実感します。

蕾も可愛い
蕾も可愛い

5分咲きということもあり、これから咲きそうな蕾もたくさんありました。

「日根荘大木の里 コスモス園」のもう一つのお楽しみが「コスモス摘み」です。

下の「摘み取り用の畑」で好きなコスモスを摘んで持ち帰ることができるのです(1本20円 お一人様5本まで)。

受付でお花の摘み取りを希望すると、ハサミを貸してくださいます。

花の長さは50cmまでとのこと
花の長さは50cmまでとのこと

ハサミ片手に下の「摘み取り用の畑」へ向かいます。

毎年訪れていますが、“自分で摘むコスモス” がとても楽しいのです。

昨年は、主人と(どちらのコスモスの花束が可愛いか)競うように摘みましたが、今年は一人で訪れているため人の目を気にすることなくのんびり摘みたいと思います。

「摘み取り用の畑」に到着しました。

今日は、平日のため来園者は少なめ。ゆっくり、のんびり、お気に入りのコスモスを探します。

真っ赤なコスモスやピンク色のコスモスなど、色とりどりのコスモスが咲いています。せっかくなので色の違うコスモスを摘み取りたいと思います。

今にも咲きそうな蕾もいいな~と思い、1本チョイスしました。

わたしの花束はこんな感じ。いかがでしょう?

5本摘んだので受付で100円お支払いすると、地元でとれたイネも一緒に新聞紙に包んでくれました。

こういうの、うれしいな~。

帰宅後、早速 窓辺に生けてみました。砂糖を少し入れるとお花が生き生きするそうですよ。後日、蕾もしっかり花を咲かせ、今も我が家のキッチンに彩を添えてくれています。

大木地区は、令和元年に「旅引付と二枚の絵図が伝えるまちー中世日根荘の風景―」として、日本遺産にも認定されている地域で、往時の景観が色濃く残る場所です。

ほかでは見ることのできない 伝統的な農村景観が広がる唯一無二の「コスモス畑」で 風に揺れ、秋空に映えるピンク色のコスモスをぜひご堪能ください。

ご家族やお友達と、わいわい「コスモス摘み」も楽しいですよ。

【基本情報】

スポット名:「日根荘大木の里 コスモス園」
住所:泉佐野市大木(Googleマップ参照
アクセス:南海「泉佐野」駅もしくはJR「日根野」駅から南海バス723系統「犬鳴山」行き乗車、「境界橋」下車、歩いてすぐ。看板やのぼりが目印です。

*コスモス園に臨時駐車場を設けていますが、できる限り公共交通機関でお越しください。
*記事内容は取材当時(2023年10月10日)のものです。コスモス園の開花状況、雨天時の休園状況、開園判断等については、泉佐野市公式ウェブサイト 令和5年度日根荘大木の里コスモス園 (外部リンク)、もしくは下記のお問い合わせ先におたずねください。

〈お問い合わせ窓口〉
泉佐野市教育委員会 文化財保護課
〒598-0056 大阪府泉佐野市元町4-5 旧朝日湯内
072-447-6766(平日8:45~17:15)

取材協力 泉佐野市教育委員会 文化財保護課 / 大木まちづくり協議会のみなさん

ライター(泉佐野市など)

大阪府泉南市・泉南郡・泉佐野市担当。 なんでもない日々を旅するように暮らす日常写真家。「ローライ35s」という小さなフィルムカメラでささやかな日常を記録しています。私たちのまちのちょっとうれしくなるあんなことこんなこと。みなさまの日常がもっともっと楽しくなりますように。 2023年2月、2023年5月、2024年9月MVA受賞

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