【京都市】右京区 京都随一の『御室大仏』がある『轉法輪寺』さん
世界文化遺産『仁和寺』さんは、「御室(おむろ)」と呼ばれています。宇多天皇が退位後に隠棲したとされる「御室」のすぐそばに、『轉法輪寺(てんぽうりんじ)』というお寺があります。
なんども「仁和寺」さんには訪問してますが、初めて見た『轉法輪寺』と『御室大仏』という看板に思わず足を止めてしまいました。
竜宮城のような白い漆喰に囲まれて梵鐘が存在感を出している『鐘楼門』がまず出迎えてくれます。
石柱には「殺生禁止、臭きもの、酒肉ここより入るべからず。」
『獅子吼山 (ししくさん)』という山号が書かれた扁額が掲げられています。
鐘楼門上層には、4トンもある大梵鐘が見えます。下からしか見えませんが、その迫力はすごいものがあります。
蓮の葉の下には、レンコンが立派にできてました!
本尊である阿弥陀さんが『御室大仏』として信仰されています。作者不明で、像高750cmの大きさ。宝暦八年1758年造像された寄せ木造りの大仏さまです。
日本一大きい木造の大仏さんと呼ばれています。普段は非公開ですので、特別公開のときのみ見れます。
またこの『御室大仏』さんの後ろにいらっしゃる「阿弥陀如来像」は、裸形の童姿の「阿弥陀如来像」として知られています。こちらも非公開。
下層両端に火頭窓がある珍しい作りとなっているご本堂には、扁額に寺号「轉法輪寺」と書かれています。
「京の冬の旅」非公開文化財特別公開で2019年には特別ご開帳されてたそうです。
轉法輪寺縁起 (轉法輪寺HP)
當山開基、関通上人は洛陽にある轉輪寺におられ、專修念佛の法門を説いていましたが、その地の狭隘を感じ寺地を探しました。そんな時一条通りの突き当たり北野の地に気づき「この所こそ求むる西方にして、究竟一乘の浄土門弘通に最も適せる勝地なり」宝暦六年、円通寺というお寺を譲り受け、彼と此との寺名を換えて、そこに轉法輪寺を創建。
『轉法輪寺』さんは、もともと北野天満宮近くにあったのが、昭和4年に現在地に移転し、その際に路面電車の架線を切って通したという逸話を持つ、京都随一の木造大仏である『御室大仏』。
次回の特別公開を心待ちにしたく思います♪
転法輪寺(御室大仏)
京都市右京区龍安寺山田町2
075-464-2668