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抹茶にぴったり!島根県松江を代表する彩雲堂の和菓子「若草」を食べ比べ

日本茶ナビゲーター Tomoko日本茶インストラクター
松江の和菓子「若草」を食べ比べ。左が復刻版の「若草」、右が現在の「若草」。

島根県松江市といえば、茶の湯が栄えた歴史ある地。

もちろん抹茶に合う和菓子も多く、和菓子ファンの熱い視線が注がれています。

その松江を代表する和菓子の一つが彩雲堂の「若草」。

ちょうど都内百貨店に期間限定出店とのことで訪れたところ、復刻版の若草が!

気になったので、復刻版の若草と従来の若草の両方を購入し、食べ比べてみることにしました!

松江の和菓子「若草」とは

松江といえば和菓子、というくらい、茶の湯と和菓子の街として有名です。

江戸時代、松江藩主であり茶人でもあった松平不昧(ふまい)公(1751~1818年)が茶席に出した「若草」というお菓子を、彩雲堂の初代山口善右衛門が苦心の末復刻したのが始まりだそう(彩雲堂ホームページ(外部サイト)より)。

求肥(ぎゅうひ)には奥出雲の餅米が使われており、それを自社工場の石臼で水挽きしたものを熟練の職人が練って作っているそう。

弾力のある求肥に若草色の寒梅粉をまぶすのは今も手作業で行っているとのこと。

以前、お土産でいただいたことのある「若草」。

抹茶によく合う和菓子なので久しぶりに食べたくなり、都内百貨店の期間限定出店に伺ったところ、復刻版の若草があることを知り両方購入してみました。

上が現在の「若草」3個入681円(税込)、下が復刻版の「若草」3個入735円(税込)。
上が現在の「若草」3個入681円(税込)、下が復刻版の「若草」3個入735円(税込)。

現在の「若草」と復刻版の「若草」の違い

現在の「若草」は寒梅粉に着色料で若草色を表していますが、復刻版はよもぎ粉末の自然な色のみ。

左が復刻版の「若草」。右が現在の「若草」
左が復刻版の「若草」。右が現在の「若草」

パッケージを開けると、復刻版には

復刻若草には不昧公二百年祭を記念し、不昧公の御用座「面高屋」に伝わる蓬(よもぎ)を用いた製法記述で復刻した品です。
鮮やかな春の萌える緑、燃える緑と蓬の香りに当時の若草が蘇ります。

とあります。

色を比べると、現在の物は鮮やかですが、復刻版は落ち着いた自然のよもぎの色です。

比べると違いがはっきりしますが、復刻版の若草を単体で見た場合、そのままでも美しい色です。

復刻版と現在の「若草」を食べ比べ

ではよもぎを使用した復刻版と現在のものを食べ比べてみます。

抹茶を用意して。左が復刻版、右が現在の若草。
抹茶を用意して。左が復刻版、右が現在の若草。

まず、現在の若草から。

シャリっとした寒梅粉と中のモチっとした求肥の食感が楽しいです。

甘さはしっかりしているので1個で十分といったところ。

なので、半分ずつ食べることにしました。

次に、復刻版の若草をいただきます。

ほんのりと上品なよもぎの香りがします。

でもよもぎと言われても気づかないくらいの微かな香り

茶の湯のお菓子は味や香りは主張せず抹茶をひきたてるものを良しとします

まさに茶席では「こうあるべき」な和菓子です。

松平不昧公もこのようなお菓子を召し上がっていたのかも、と江戸時代に思いを馳せながら、抹茶とともにいただきました。

(甘さがしっかりしているので若草を一度に2個食べるとなかなかヘビーです)

他にもいろいろな和菓子が

彩雲堂には他にもいろいろな和菓子がたくさんあります。

こちらも抹茶に合いそう!と購入したのは、薯蕷饅頭の「朝汐」。

薯蕷饅頭「朝汐」2個入432円(税込)
薯蕷饅頭「朝汐」2個入432円(税込)

生地にはつくね芋が練り込まれていてしっとりしていて、餡子は淡い色をしています。

「皮むき小豆餡」なのだそうで上品な味です。

薯蕷饅頭「朝汐」も抹茶によく合います。
薯蕷饅頭「朝汐」も抹茶によく合います。

こちらもやはり甘さはしっかり感じる薯蕷饅頭で抹茶によく合います。

他にも夏季限定の錦玉と羊羹の棹物「満天」や琥珀糖「氷彩(ひいろ)」なども。

こちらはまた別で食レポしたいと思います。

どれも松江のお店や期間限定出店、彩雲堂オンラインショップ(外部サイト)などで購入が可能です。

ただし、「復刻若草」は彩雲堂オンラインショップでは取り扱いがないようで、しまねのふるさと直送便(外部サイト)では購入が可能なようです。

抹茶とともに松江を代表する和菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか。

日本茶インストラクター

【お茶の世界の扉を開く日本茶ナビゲーター】 日本茶専門店で7年勤務、茶道歴25年の経験を活かし、大手百貨店や外国の大学等でのワークショップで国内外2,000名以上の方に日本茶の魅力を伝える。 美味しい日本茶とそれにまつわる伝統工芸品を後世にも繋いでいきたい、日本茶への愛と想いで日本茶情報を発信中。 日本茶の商品開発、カフェ・飲食店での日本茶コーディネートや淹れ方指導も行う。 NPO法人日本茶インストラクター協会認定日本茶インストラクター(2004年取得)。 日本語教師(外国人対象)。

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