やらない方がいい、キケンな節約とは
セールや夏休みでお金を使い過ぎてしまった人も多いのではないでしょうか。「節約をしなきゃ!」と思っている人も多いかもしれませんね。ただ、やみくもに節約をするのは禁物です。無理な節約は余分に時間やお金がかかってしまう場合もあるからです。しっかりと費用対効果を考えて、無理のある節約はあえてしないと割り切ることも大切です。
例えば、猛暑の中、あまりにも自炊にこだわるのはキケンです。
夏のまとめ買いは食材が腐りやすいので注意が必要です。また、猛暑に加えて西日本の豪雨で野菜が高くなりがちです。冷凍野菜なども上手に使うのも手でしょう。
共働きで忙しい家庭の場合は仕事の後にスーパーに行って、食事の支度をして、後片付けをしてと、お金以上にかなりの労力を使うことになります。他方で、スーパーやコンビニのお弁当やお総菜を利用すれば、準備も要りませんし、後片付けも楽なので、1時間程度時間を節約できる場合もあるでしょう。その時間を使って資格や英語の勉強をすることもできそうです。
中食(惣菜やコンビニ弁当などの調理済み食品を自宅で食べること)の場合も上手くやりくりをすれば自炊とそれほど食費が変わらない場合もあります。1/4にカットされたキャベツなど、ひとり分の自炊費は割高になりがちです。また、毎日自炊をしないと食材を腐らせて無駄にしがちなところもあります。惣菜や弁当は仕事帰りに半額セールをやっていることも多く安く買える場合も多いですね。何がなんでも自炊という気持ちを切り替えると時間の使い方も上手になれるかもしれません。
また、「100円ショップ」も注意が必要です。100円ショップは安い反面、必要以上に買いすぎたり、当たり外れも多いからです。安さにつられると、あまり考えずにたくさん買い込んでしまうので失敗も増えやすいのです。お金と上手に向き合うためには、本当に欲しいものは手に入れて、そうでないものにはできるだけお金を使わないことが大切です。
猛暑の中、エアコンを使うのを我慢するということも熱中症になるリスクがあるので非常に危険です。冷房をつけたり消したりせずに適温28度などに保てば、消費電力を低く抑える効果もあります。涼むためにショッピングモールに行く人もいますが、かえって余分なものを買ってしまったりするリスクもあります。
月末までお金がピンチな時は自炊をしたり、できる限り買い物は100円ショップを利用するといったことも有効だと思います。しかし、その方法を長く続けるのは難しいものです。リバウンドがくる場合もあるでしょう。長期的に倹約をするには、無理のある節約法はあえてしない、自分にとって合わない節約法はしないという勇気も時には必要になります。