Nike厚底シューズ!特徴と進化を解説
|箱根駅伝選手9割が着用
Nike厚底シューズは2017年に登場し、フルマラソン世界記録2時間01分(未公認1時間59分)、日本記録2時間04分など多くのトップランナーが愛用し次々と記録を伸ばし、2021年の箱根駅伝の全選手の9割がNikeの厚底を着用し走っていた。そのNikeの厚底の特徴と進化を解説します。
|2017年衝撃の厚底デビュー
2017年5月に「Breaking 2」(2時間切りを目指すイベント)でエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)が2時間00分25秒と言う驚愕な記録を樹立(未公認記録)。そこで履かれたシューズが同年7月に「ヴェイパーフライ 4%」として登場。
それ以前はミッドソール薄いタイプが主流で厚底は初心者向けやウルトラマラソン(フルマラソンを超える距離)が履くシューズと認知されていたが、Nikeは敢えてトップランナー向けにミッドソールの厚めのシューズを採用した。
|クッション性と反発性、相反する効果を実現。
反発性を高めるためにはミッドソールの薄いシューズが一般的だった。しかしクッション性が無く、身体へのダメージを受ける。そこでNikeはクッション性と反発性を備えたミッドソール「ズームX」を誕生させた。
更にミッドソールに「カーボンファイバープレート」を内蔵させ、2016年までのNike最速シューズ「ズーム ストリーク 6」よりランニング効率が4%高いシューズ。それが初代の「NikeズームXヴェイパーフライ4%」として誕生した。
|2018年には「ヴェイパーフライ4%フライニット」、2019年にはズームX増量した「ヴェイパーフライネクスト%」
2018年にはアッパーの素材を伸縮性の高いニットにすることにより、フィット感を向上させた「ヴェイパーフライ4%フライニット」が登場。
2019年にはズームXを15%増量させ、更に厚底にした「ヴェイパーフライネクスト%」。そしてアッパーもニットから新素材「ヴェイパーウィーブ」を採用し軽量化し、ズームXを増量したにも関わらず、以前のモデルと同等の軽さを実現させた。
|2020年ズーム エア ポッド内蔵した「アルファフライネクスト%」の登場
2019年10月「イネオス1:59チャレンジ」(2時間切りを目指すイベント)エリウド・キプチョゲ選手(ケニア)が1時間59分40秒を記録し、そこで履かれたシューズ、全体のソールが39.5mmの厚底シューズ「アルファフライネクスト%」が誕生。
特徴は、前足部の「ズームエアポッド」、これを内蔵させたことにより反発性を向上させた。更に「カーボンファイバープレート」を改良させ、ズームXも増量した。
|エアポッドの内臓により、アルファ派とヴェイパー派に2分されている
2020年に「アルファフライネクスト%」登場したが、2021年の箱根駅伝選手のNike着用率を見ると「ヴェイパーフライネクスト%」の方が若干上回っていた。
その理由の一つが「エアポッド」。設置面(スイートスポット)が限られているため、走り方を「アルファフライネクスト%」合わせる必要性がある。一方「ヴェイパーフライネクスト%」は設置面(スイートスポット)が広く使いやすいので、どなたでも履きこなせる万人受けするシューズだ。
今後もどのように進化するのかNikeの厚底シューズに目が離せない。
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