【堺市美原区】滋賀県指定文化財の模型と「おしゃかのはなし」
堺市美原区の小平尾あたりを流れる東除川沿いに、大きな梵鐘が置かれているところがあります。梵鐘といっても横から見ると後ろ側が平らになっています。
置かれているのは梵鐘模型で、「近江国愛智郡金剛輪寺梵鐘の模型」と記されています。
滋賀の金剛輪寺の梵鐘が美原区黒山の河内助安の作品なのだそうです。ちなみにその梵鐘は滋賀県指定文化財になっています。美原区は昔、鋳造技術者集団・河内鋳物師が活躍していたのでその偉業だそうです。
他にも掲示看板があり、こちらは「河内鋳物師の作品分布図看板」で、この図の「美原町」と書いてある所が「美原区」です。昔は「南河内郡美原町」だったのですが、平成17(2005)年2月、堺市と美原町が合併、翌18年4月の区制への移行に伴い、美原区となりました。
もう少し川を遡ると、また別の看板があります。「おしゃかのはなし」看板です。それによると、失敗してしまった際に使う「おしゃかになる」という言葉は鋳物を作り損なったときに使った言葉だそうです。光背を背負った阿弥陀仏を作ろうとして、失敗して光背のない釈迦仏になってしまったから「おしゃかさまになってしまった」とのこと。どちらにしてもありがたいですね。梵鐘模型は東邦金網製作所さんの前あたり、東除川の東側の通路沿いに建っています
●「近江国愛智郡金剛輪寺梵鐘の模型」が見られるのは(有)東邦金網製作所の前あたりです●
〒587-0021 大阪府堺市美原区小平尾750−4