【手帳】ジブン手帳STANDARDはなぜ分冊構成か?その理由を考えると手帳の本質が見えてくるんですよ
手帳とはなにか
ジブン手帳。比較的新しい手帳ながら人気手帳ランキングの常連的な存在になっています。ラインナップも増えました。基本版たる「STANDARD」をはじめ、ビジネスパーソンを想定した「Biz」や1日1ページの「DAYs」入門版「Lite」。
さてでは、ジブン手帳とはなにか。そして手帳とはそもそもなんなのか。
今回は、このジブン手帳の「STANDARD」の冊子の構成を通じて、手帳とは何かを私なりに考え、ひとつの仮説を提出してみたいと思います(念のために言えば、分冊構成なのは、このSTANDARDのみです)。
結論から言えば、手帳は、ユーザーの各種の情報リソースを一元的に管理するための紙の記録媒体です。ジブン手帳の構成を見ればそれがよく分かるのです。
こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。
分冊それぞれの役割がある
ジブン手帳のSTANDARDは、3分冊です。
そしてそれぞれの冊子に役割があります。以下かんたんに説明していきます。
まず、メインたるDIARY。西暦の数字が表紙にあるものですね。これは、主に予定管理用です。ジブン手帳は、よく「ライフログ用」と言われますが、見開き1週間、24時間のバーチカルの予定記入欄は、多忙な人の予定管理にこそ対応していると思います(※ちなみに、公式ガイドブックにもあるように使い方は自由ではあります)。
ジブン手帳はまた、ガントチャートのフォーマットが含まれているのもよく知られています。
さらに月間ブロックのスケジュール欄があります。
月間、週間のそれぞれの欄外は、チェックボックスのあるタスクリストになっています。つまり、ジブン手帳の予定記入欄は、利用可能な時間と、やるべきことについての情報を記録・保持するためのものなわけです。
LIFEは、文字通りユーザーの人生に関するもろもろの事を管理するためのものです。たとえば、FINANCE MANEGEMENTのページは、資産管理用の記入欄が用意されています。保険とか貯蓄ですね。こう言う項目は、他の手帳にはあまりないものですが、個人のリソースに違いありません。
家系図などもそうだと言えます。自分のルーツとか、縁戚というのは重要な情報です。その人のあり方、存在を規定する重要な情報だと言えます。
LIFEは別売もされています。他の手帳を使っているけれど、LIFEだけ買って使ってる人もいるかもですね。
そして、IDEAです。
これは、ノートですね。ジブン手帳専用ノート。一般のノートと違うのは、表紙が薄くなっていて、カバーに差し込みやすくなっている点です。罫線は方眼です。
中央よりやや左にガイドの縦罫線が、ほかの罫線よりもやや濃いめで印刷されています。これ以外は普通の方眼のノートとして利用できます。写真のものは、mini(B6スリム)ですが、標準タイプはA5スリムです。
これは日記でもアイデア帳でもネタ帳でもなんにでも使えます。
そして、これがジブン手帳においては、カバーの内側にセットされていて、いつでも記入・参照できるのがポイントなわけです。
何か思いついたらさっと記入できる。参照もすぐにできる。予定管理用の冊子であるDIARYとの連動もその気になればできる。
このIDEAも別売もされています。2冊セットです。
ジブン手帳のオールインワンパッケージ性
これがジブン手帳です。登場当初は、話題が先行し、その本意が理解されていなかったかもしれません。また、とくに24時間の週間バーチカル予定記入欄がライフログに最適、のようなキーワードも目立っていたと思います。
そして、このLIFEとIDEAがセットされ、カバーの内側にすべて収まっていることがジブン手帳の本質なのだと思います。
それはとりもなおさず、手帳とは、自らの各種情報リソースを一元的に管理する紙の記録媒体であるという私の仮説にも合致すると思うわけです。