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韓国3年目のSK・ロマック(元DeNA)、今年初の対外試合で二塁打 「生きた球見られて安心した」

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
韓国3年目のシーズンを迎えるジェイミー・ロマック(写真:ストライク・ゾーン)

1次キャンプを米・フロリダで行ったSKワイバーンズは2次キャンプ地の沖縄に移動。27日からうるま市の具志川球場で練習を行っている。

28日、沖縄入りして初の対外試合となるロッテジャイアンツとの練習試合を行ったSKは9回裏、昨年の韓国シリーズMVP男・ハン・ドンミン外野手のサヨナラヒットで、12対11で勝利を収めた。

この日4番に座ったのは、韓国3年目のシーズンを迎えたジェイミー・ロマック内野手(元DeNA)。指名打者で出場したロマックは1、2打席と四球を選び、5回裏の3打席目には右中間へ二塁打を放った。

3打席目に二塁打を放ったSK・ロマック(写真:ストライク・ゾーン)
3打席目に二塁打を放ったSK・ロマック(写真:ストライク・ゾーン)

ロマックは今年初の実戦について、「試合前はかなり心配した。最初に打席に入るまでは緊張もしたが、試合で生きた球を見られて安心した」と話した。

二塁打については「その前にファールした球と同じボールが来て、それをうまく対処できた」と振り返った。

2017年のシーズン途中にSK入りしたロマックは102試合に出場。打率は2割4分2厘と低調も、31本塁打、64打点を記録。

昨季は3番または4番に座り、打率を3割1分6厘と大幅に上げ、リーグ2位の43本塁打、打点は107をマークした。またリーグトップの72四球を稼ぎ、チームに大きく貢献した。

ロマックは韓国球界に適応できた理由について、「成功しようというイメージを強く持つこととオープンマインドで韓国の野球から学ぼうという姿勢で取り組んだこと」と語った。

昨季、公式戦を2位で終えたSKはプレーオフで4位のネクセンヒーローズ(現キウムヒーローズ)を下し、韓国シリーズに進出。シリーズではトゥサンベアーズを4勝2敗で制して8年ぶり4度目の韓国チャンピオンになっている。昨年までSKを率いたトレイ・ヒルマン監督(元日本ハム監督)は初の日韓での優勝監督となった。

SKの特徴は昨季のチーム本塁打数がリーグ1位の233本を数える一発攻勢。しかし今年は公式球が変更になりボールの反発係数が下がった。ロマックはボールの変更について「守備の時にボールを握った印象として大きいと思った。練習での打撃では特に違いは感じていない。飛ばないかどうかは今後、試合をやってみないとわからない」と答えた。

SKは今年からホームユニフォームの背ネームが復活。2015年から昨年までは背番号のみだった(写真:ストライク・ゾーン)
SKは今年からホームユニフォームの背ネームが復活。2015年から昨年までは背番号のみだった(写真:ストライク・ゾーン)

ディフェンディングチャンピオンのSKは3月9日まで沖縄でキャンプを行い、その間、同地でキャンプを行う韓国各球団との練習試合が今後5試合予定されている。

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韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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