寒波から一転”暖波”到来で、週末から週明けは記録的な暖かさに、東京都心も2日連続で20度以上の予想
寒波から一転”暖波”到来へ
1月下旬以降、全国的に気温がかなり高く、気象庁が発表している過去30日間の平均気温をみても、平年よりかなり高くなっているのが分かります。
ただ時折、寒波が襲来し、その寒波が今週もやってきたために、一時的ですが、日本海側を中心に大雪や真冬の寒さに見舞われました。
上空1500メートル付近の寒波がピークとなっていたきのう18日(木)の様子をみると、北海道を除き、日本付近は平年より低い青一色となっており、特に濃い青色が広がる西日本では平年より10度前後も低く、九州でも雪が積もり、極寒状態となりました。
ただこの寒気もきょう19日(金)には日本の東や南へ抜けようとしており、これから週末にかけては、大陸から寒波ならぬ”暖波”が到来する予想です。
あす20日(土)には日本付近の上空は一転して、平年より高いことをあらわす赤一色の状態となり、この状態は週明け22日(月)まで続く見通しです。
上空の”暖波”がピークとなる21日(日)から22日(月)にかけては平年より10度前後も高くなり、総じて4月下旬頃の上空の気温に相当するため、それに見合うように地上の気温も上昇するでしょう。
2日連続で20度以上の所が続出する他、場所によっては3日連続の20度以上や20度を大きく超えて、GWを思わせるような汗ばむ陽気となる所もありそうです。
東京都心も5年ぶりの2日連続20度以上
全国の週間予報をみると、九州や四国であす20日(土)から20度以上の所が出始め、21日(日)から22日(月)にかけて、関東へも広がる予想です。
東京都心も2日連続で20度以上の予想で、もし予想通りならば、2016年2月13日、14日以来、5年ぶりの2日連続の記録となります。
東京都心は1876年の観測開始以来、2月に20度以上となった日数は34日あり、20度以上となる日はあまり珍しくありませんが、2日連続で20度以上となったのは過去4回だけですから、比較的珍しい暖かさだと言えるでしょう。
また岡山、広島、高松は2月に20度以上となった日数は観測開始以来、ともに7日しかなく、2日連続で20度以上となったことはありません。
ですから予想通り2日連続で20度以上となれば、観測史上初めてのこととなります。
高知は2月に20度以上となるのは特に珍しくありません。
しかし今回は3日連続で20度以上が予想されており、1886年の観測開始以来、2月に3日連続で20度以上となったのは3回(1890年、1930年、1998年)しかありませんから、これも予想通りに3日連続となれば、かなり珍しい記録です。
福岡は1890年の観測開始以来、2月の20度以上は今年を含めて46日観測されており、2日以上連続は7回で、1987年には3日連続で20度以上となったことがあります。
今年もつい先日、2月13日、14日に2日連続で20度以上を記録したばかりですが、再び2日連続で20度以上となれば、同じ年に2度あるのは観測史上初めてとなります。
宮崎も3日連続で20度以上が予想されていますが、さすがは南国宮崎。1886年の観測開始以来、3日以上連続で20度以上となるのは15回もあり、このうち1964年と1996年には4日連続で20度以上を記録していました。
ただ宮崎は22日(月)に25度の夏日が予想されており、過去2月に夏日となったのはわずか3日しかありません。2月の過去1位は1930年に記録した25.4度なので、今回はこの記録に匹敵するような汗ばむ陽気となる可能性があります。
このように週末から週明けは関東以西で記録的な暖かさが予想されていますが、要注意なのは花粉です。すでに九州では飛散の最盛期を迎えており、その他の関東以西でも一気に本格化するおそれがありますので、花粉症の方はお気をつけ下さい。
また”暖波”が抜けたあと、来週半ばには再び寒波が襲来し、真冬のような寒さが戻りますので、引き続き、激しすぎる寒暖差にも要注意です。
*データは筆者調べ