新型iPadminiにLogiの『CRAYON』は純正Pencilよりもコスパが高い
KNNポール神田です。
このところ、毎日毎日、Apple の 『iPad mini』の第五世代が登場してくれ、手に取れたことの幸せを痛感している…。まるで新婚時代の再来のようだ…というと、奥さんに叱られそうだが、『iPad mini』は最新のCPUのNeural Engineを搭載した『A12 Bionicチップ』を搭載しながらも、ヘッドフォンジャックと、TouchIDという指紋認証のAppleにおける『レガシー』をあえて、なぜだか搭載したモデルだ。しかも、忘れた頃のアップデートだ。
そこになんと言っても、 Apple Pencilに対応になったことは最大のメリットである。
『iPad mini』は『iPad』のサイズでは得られなかった忘れ去られた自分の『絵心』を取り戻すきっかけとなった。しかも、それは、Apple Pencilではなく、ロジクールの『CRAYON』だった。
■Apple純正品のようにおすすめされるロジクールの『CRAYON』
https://www.apple.com/jp/shop/ipad/ipad-accessories
Apple が競合するサードパーティー製品を『おすすめ』する時は、何らかの本家の純正のデメリットをカバーする目的で紹介されている。Apple Pencilとの違いが気になって、このロジクールの『CRAYON』をトライしてみた。
■ロジクールの『CRAYON』と『Apple Pencil』の差!
まずは、なんといっても価格の差だ。『Apple Pencil』第一世代は¥10,800 (税別) 。そして、ロジクールの『CRAYON』は¥7,880 (税別)だ。その価格差は、2,920円となる。なぜに第2世代の『Apple Pencil』¥14,500 (税別)にiPad miniが対応しなかったのか?という疑問は残しながらも、その『差』はどこにあるのかと思った。
筆者は、初代iPad Pro(2015年)の発売日と同時期に 第一世代のApple Pencilと同時に手に入れている…。
しかし、iPad Proよりも iPad mini 2を使い続け、その後、HUAWEIの M3とM5と、iPad mini のサイズを使用してきた。やはり、このiPad mini の8インチのサイズが、いつでもどこでも、持ち歩きを考えるギリギリのサイズだと感じたからだ。
iPhoneがあれば、日常なにも別段、問題がない。しかし、その中に新世代の『iPad mini』がはいることによって、ウェブのブラウズにしかり、楽天マガジンやdマガジンの雑誌のブラウズで圧倒的なまでに『老眼』フレンドリーなのだ。しかも、片手でホールドできるバランスは何事にも代えがたいほどだ。しかし、カメラやビデオはiPhoneのハンドリングがまだ便利だ。iPadになるとカメラ機能に、フィルターの「ビビッド(冷たい)」が使えないなどが不満である。
■iPad mini と CRAYON
さらに、今回の第5世代のiPad miniは、Apple Pencil対応で、膨大なiPadアプリの恩恵が最高のスタイラスで操舵できるのだ。
Apple Pencilの登場はそれまでの、スタイラスペンのありかたをすべて変えたような革命的な製品だ。Appleらしいシンプルさと純正ならではの、安心感は絶大だ。プロのアニメーターが絶賛するのがわかる。
ただ、プロでもなくアニメオタクでもない人にとっては、そこまでiPadProでApple Pencilという選択の悦楽の世界はとうてい理解できないだろう。しかし、iPad miniとApple Pencilの組み合わせは、そこに、立ったままでも気軽に、いつでも、どこでも、バッテリーさえ残っていれば、コストをかけずに『絵』で表現するという自由を与えてくれる。
考えてみれば、ノートに落書きしてもそこには数円のコストが発生している。しかし、iPad miniでいくら絵を描いてもコストは限りなく限界費用ゼロに近い。しかも、何度も無限に『アンドゥ』できるのだから、描画の力量は練習次第となってくる。
とにかく、暇があれば、なにか『絵』を描くという生活になりはじめた。Appleはなぜに、Apple Pencilを出して、iPad miniを出さなかったのかが今になればさらに不思議だ。iPhone の大型化とカニバリを気にしていたのかもしれない。iPhone XSを出しても iPad mini のニーズがあったので、今回の発売になったのかも…。いや、そんなことはどうでもよい。iPad miniは小さなサイズで自由にデジタルスタイラスでお絵かきができる最小公倍数的な製品だ。これ以下のサイズはないと筆者は思う。
下手な鉄砲も数うちゃ当たる…。
絵心があろうがなかろうが、目にするものを膨大なiOSお絵かきアプリで試してみる。普段イラストなどを書かない人ほど、観察するというスキルが身につくのかもしれない。
■Apple Pencil VS Logicool CRAYON
iPad miniを手にしてから、実際にApple PencilとCRAYONを比較してみて感じたインプレッションをメモしてみた。
CRAYONのデメリットは、『筆圧』検知機能がないこと。
それ以外はメリットでしかない。『筆圧』での精細な描画は筆者にとっては必要でないと判断し、そこを捨てると、ほとんど後はメリットだ。
Apple Pencilの長いサイズで、iPad miniだとなかなか、ちょいちょいとメモする時には面倒なサイズだ。しかも重心が後ろにある。
さらに、Apple Pencilは転がりやすく、常に、なにか固定できるところでないと置けない。しかも充電は、ライトニングのメスがないと充電できない。もしくは、ぶざまにライトニングにキャップをはずして打ち込むしかない…。
CRAYONのメリットは転がらないという点でもある。しかし、それは、iPad miniの上でもどこでも気軽にペンがおけるということを意味する。そう、iPad miniの機動性が高ければ、高いほど、スタイラスはその機動性に追従する必要があるのだ。少なくとも現段階では、価格差もあり、筆圧機能だけの差であれば、CRAYONに軍配が上がると思う。充電はメスタイプなので、通常のライトニングの充電ケーブルでまったく問題がない。iPad mini にはCRYONよりも、もっと短いスタイラスでもよいかと思うほどだから、Apple Pencilではホント長すぎるのだ。
■新型iPad mini のケースはこれからの出荷
iPadのフロントカバーは純正でも発売されているが、後ろのカバーはまだまだ少ない。iPad4のカバーが使えないから、登場を待つしかないのだ。いや、むしろ、iPad miniはホールド感が最も重要なデバイスだ。カバーをつければつけるほど、重量は増すばかりだ。男性は手のひらを広げればホールドできるが、女性では難しい。
そこでおすすめしたいのが、『バンカーリング』のようなリングタイプのアクセサリーだ。iPadのようなタブレットサイズは、粘着性で推奨外だが、iPad miniならば、かなり使い勝手は上がるはずだ。手でホールドするのとリングタイプでホールドするのとでは、圧倒的に操作感が変わる。ほとんど、iPad miniを握りしめる必要がなく、手に載せているだけのホールド感だけで操作ができる。
これは、実際に試してみてから気づくことだ。
Appleの売り場でも、リングタイプのiPad mini を用意しておくべきだろう。フラッグシップのiPhone XS・Maxの大型の希望者がiPad miniに乗り換えるかもしれない。それはAppleにとってはまったく意味がないが…。iPad miniで電話ができたら、iPhoneでなくて良いという人も多いかもしれない。すでにiPhone XS Maxは姿を消してしまった…。
https://www.apple.com/jp/iphone/
これからいろんな新型のiPad mini 用のケースも出てくるだろうが、iPad miniはリングタイプでも十分に使える。ペンとリングで、さらにイヤフォンも使え、もちろん、AirPodsも使える。
平成最後のAppleプロダクトとしても、iPad mini とCRAYON とリングケースの組み合わせは、新たな使い勝手を生み出してくれることだろう。