週末は大寒波襲来。ドカ雪、暴風、極寒など、センター試験への影響が心配。
週末に大寒波が襲来
連休明けから北日本に強い寒気が南下していますが、この寒気はさらに強まりながら週末に日本列島へ南下する予想です。
14日(土)午前9時の上空の寒気の予想をみると、少し見づらいのですが、500hPa(上空約5000m)で-42℃以下の強烈な寒気が北陸~北日本をスッポリと覆う予想です。
これは今の時期(一年で最も寒い時期)の平年値より10℃以上も低く、まさに大寒波とも呼べる非常に強いものです。
気象庁が上空の寒気の観測を行っており、寒波到来の一番の目安ともされる石川県輪島上空の14日(土)午前9時の予想では-42.8℃と計算されており、これは平均すると数年に1度あるかないかと言えるほどの寒気です。
一般に-36℃以下になると日本海側で大雪となることが多く、特に-40℃以下ともなると、山沿いを中心に1日で50センチ~100センチ以上の記録的な大雪(ドカ雪)に見舞われることが多々あります。
日本海側の他、名古屋など太平洋側でも積雪を伴うような雪となる所があり、また全国的に強い北風が吹き荒れるため、週末は空の便をはじめ、鉄道などにも大きな影響が広がるおそれがあります。
さらに地上の気温と密接な関係のある850hPa(上空約1500m)では、関東~九州にかけて-9℃以下の寒気が流れ込む予想で、14日(土)夜にかけてさらに強まる見込みです。
これも平年と比べると大幅に低く、週末は全国的に非常に厳しい寒さ、極寒と呼べるような状態となりそうです。
センター試験史上、最強の寒波襲来か?
センター試験の始まった1990年以降で、センター試験当日の寒気の強さを輪島上空500hPa(9時、21時)で調べてみると、過去27年間で、-36℃以下となったのは、1990年、1991年、1995年、2006年、2011年、2014年の6回あります。
ただ-40℃以下まで下がるような大寒波に襲われたのは2011年の1度しかありません。
寒気の観測値が1日2回のため、厳密ではありませんが、この時の観測値は1月16日(日)午前9時-41.0℃だったので、予想通りに寒気が流れ込むと、センター試験史上、最強の寒波襲来となるかもしれません。
受験生の皆さんは、交通機関の乱れに十分注意するとともに、いつも以上に寒さ対策には万全を期して頂きたいと思います。