【季節限定】人生に一度は行きたい!冬にだけ現れる幻の温泉へ
こんにちは。
温泉ジャーナリストの植竹深雪です。
今季最強寒波も到来し、全国的に厳しい寒さが続いていますが、
寒い冬をなんとか、
できればポジティブに楽しく過ごすことができたらいいなと思う今日この頃。
今回は冬の風物詩。
寒い冬の時期に温泉が現れて、
冬の今しか入ることができない季節限定の温泉を2つご紹介します。
しかりべつ湖コタン/北海道
北海道、帯広からバスで約1時間。
完全に凍った然別湖に冬の時期だけ現れる幻の村「しかり別湖コタン」ってご存知ですか?
然別湖は大雪山国立公園内にある自然湖で、標高810mと北海道の湖の中でも最も高い場所にあり「天空の湖」とも呼ばれているところで。
結氷した然別湖の上にアイスロッジやアイスバー、氷上露天風呂などが設営されて、今や北海道の冬の風物詩のひとつとしてニュースでも取り上げられる程人気があり、極寒を楽しむのが魅力的でもある幻想的なイベント。
今年2023年は1月28日から開村しました。
氷の世界を楽しむイベント”しかりべつ湖コタン”の中でも、
一番の目玉とも言えるのが、氷上露天風呂。
湖畔から沖へ約100m。源泉からお湯を引き込み、温かい温泉を注いでいます。
源泉掛け流し。
源泉の温度は75度。湯船の湯温は40度程ですが、冷えきった体がじんわりと染み渡るように温まりました。泉質は、ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉。
温泉は浸かって程なくすると汗がじんわり滲んでくるのですが、何しろ外気は氷点下の世界。
汗ばんでもまつ毛や眉毛がすぐに凍るほどの極寒。
だけど、一度湯に浸かってしまうとこの温度差も心地よくなってくるから不思議。
湯から出たり入ったりを繰り返していると、”ととのい”も叶う温泉です。
コタンのイベントでは、温泉だけではなくチャペルやアイスバーなどもあり、美しく幻想的な世界をたっぷり堪能することができます。
アイスバーでは氷でオリジナルのグラスを作ることができるので、マイグラスでカクテルやビールを飲むと、おいしさがさらに増した感がありました。
ここは、厳しい寒さをポジティブに楽しむことができるイベントです。
しかりべつ湖コタン
北海道鹿追町然別湖 鹿追町然別湖畔
0156-69-8181(しかりべつ湖ネイチャーセンター)
HP: 然別湖コタン
川湯温泉仙人風呂/和歌山
和歌山県田辺市。世界遺産「熊野古道」から程近い川湯温泉に、毎年冬になると野趣溢れる露天風呂が登場します。
ここは川の中から温泉がぷくぷく湧出している天然温泉で、冬の湯量が少ない12月から2月限定で川を堰き止めて、温泉として開放しているもの。
周囲はよしず張りの囲いだけ。
自然の恵が相手ということもあり、その年によって広い露天風呂の大きさは変わります。
開放感と少し硫黄臭が感じられる温泉。
天然温泉ならではの湯の良さをしっかり堪能できるのが魅力的。
掘ればたちどころに温泉が湧くという大塔川。
源泉は73度程。大塔川の清流を引き入れ、41度程に調整されています。
開放感が素晴らしく、湯も適温。
大人も存分に楽しむことができました。
朝6時30分から22時までの間はいつでも入ることができるので
周辺にある温泉宿に宿泊をし、川湯の季節限定風呂を余すことなく楽しむのもオススメ。
夜も、特に土曜日はライトアップされるので、幻想的な雰囲気に包まれます。
大雨による増水時は立ち入ることができませんが、
12月〜2月末日まで毎日解放。ちなみに無料です。
仙人風呂
和歌山県田辺市本宮町川湯
0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
HP:仙人風呂
植竹深雪 |温泉ジャーナリスト/現役アナウンサーで温泉専門家
国内外3000湯以上の温泉に入り、1300泊以上の温泉宿に投宿。
温泉旅は取材などだけではなく基本的に自費で温泉を巡る。
消費者目線にて、自分の目で見て感じた温泉や温泉地の魅力や現況などをテレビの人気情報番組や雑誌の連載等各種メディアに発信、情報提供など行う。
女性誌precious.jpで連載中。
著書「からだがよろこぶ!ぬる湯温泉ナビ」(辰巳出版)