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【東日本】知らなきゃ損!ぬる湯が超絶気持ちいい 初心者にオススメのぬる湯温泉5選

植竹深雪温泉専門家/温泉ジャーナリスト

日々の疲れやストレスが緩和できる温泉があるってご存知ですか?


沖縄や九州、四国は梅雨入りし、近畿や関東地方でももうすぐ梅雨入り宣言がありそうですが、この時期は長雨が続き湿気も多くて、気温差の激しい日が続き、不快を感じるだけではなく、人体にさまざまな影響を及ぼしがち。

「頭が痛い」
「気分が優れない」
「やる気が起きない」 などなど……


気圧変動や寒暖差に抵抗するために交感神経が働きますが、交感神経の優位な状態が続いてしまうため、緊張状態が持続しエネルギー消費が増大。
これにより自律神経系に負担がかかり、からだの不調が出がちです。

これ、なんとかならないのでしょうか?


交感神経が優位な状態から、副交感神経が優位な状態にすることで、だいぶ身体が楽になります。具体的には、37〜38度くらいの体温にほど近い「ぬる湯温泉」を選び、ただ湯に浸かるだけ。たったこれだけでからだがよろこび、元気に過ごすことができるようになるのですから、ぬる湯を利用しないのはもったいない!

気候が不安定なこの時期こそ、体温程の「ぬる湯温泉」がものすごく効きます。

とはいえ、温泉=あつ湯

42度ほどの温度の湯に入らないと温泉に入った気にならない、だとか、
そもそもぬる湯温泉って未知。入ったことがないけどぬる湯に興味がないという方

ぜひ、騙されたと思って(騙しませんが)ぬる湯温泉を試してみませんか?

本を出版する程ぬる湯温泉がかなり大好き。

10年以上リサーチしつつ、ぬる湯で定期的にご自愛をしている温泉ジャーナリストが、初めてのぬる湯にオススメの温泉を厳選しご紹介します。

谷地温泉/青森

青森県十和田市にある谷地温泉。ここは、日本三秘湯の一つ。「上の湯」と「下の湯」と温度が違う2種類の温泉があり、「下の湯」は霊泉で38度のぬる湯です。足元の板の間からぷくぷく生まれたての湯が湧いている至極のぬる湯。青みがかった乳白色のにごり湯を38度のぬる湯でじっくり浸かり、出る時に上がり湯で、42度ほどの「上の湯」でシメるのもオススメです。

谷地温泉
住所:青森県十和田市法量谷地1
電話番号:0176-74-1181
日帰り入浴時間:10時〜16時(15時30分受付終了)
料金:大人800円
公式サイト:谷地温泉(外部リンク)

杖温泉弘法湯/山梨

山梨県甲府市郊外にある杖温泉弘法湯。ここは湯村温泉郷にあり、湯村温泉の元湯。39度ほどのぬる湯温泉を堪能することができます。

39度のぬる湯は、ぬる湯ビギナーにかなりオススメ。からだのコリがゆっくりほどけ、昇天の心地よさがたまりません。湯の鮮度が抜群で還元力も高いので、若返りにもかなり期待できる温泉。実際この湯にひたすら浸かった後は3日程、お肌の調子がかなりよくなりました。リピーターが多く、人気がある温泉宿です。

杖温泉弘法湯
住所:山梨県甲府市湯村3-16-16
電話番号:055-252-5105
日帰り入浴:現在は不可 宿泊のみ
公式サイト:杖温泉弘法湯(外部リンク)

甲子温泉旅館大黒屋/福島

左が150年の歴史をもつ「大岩風呂」 ここは混浴です
左が150年の歴史をもつ「大岩風呂」 ここは混浴です

日光国立公園内、福島県西郷村にある甲子温泉旅館大黒屋

「大岩風呂」は、その名の通り縦5m、横15m、深さは最大で1.2mの大きな湯船で、ここでは岩盤の足元から自噴している、極上のぬる湯温泉です。

大岩風呂は、湯浴み着もタオルを体に巻いての入浴もNGですが、宿泊すれば女性専用時間もあります。露天風呂や宿泊者限定の内湯もあり、こちらは41度ほど。
様々な温泉があり、湯めぐり気分でからだを整えることができます。

甲子温泉 旅館大黒屋
住所:福島県西白河郡西郷村真船字寺平1
電話番号:0248-36-2301
日帰り入浴:10時〜15時
料金:大人800円
公式サイト:甲子温泉旅館大黒屋(外部リンク)

霊泉寺温泉和泉屋旅館/長野

長野県上田市にある、霊泉寺温泉和泉屋旅館。霊泉寺温泉は、山間にある秘湯温泉で、古くから霊泉寺の寺湯として歴史を刻んできたところ。いくつか湯宿があるなかでもぬる湯ビギナーにオススメなのが和泉屋旅館です。効能豊かで、36度〜37度のぬる湯がかなり気持ちよすぎて、思わず寝落ちしてしまいそうなほど……
貸切の内湯と露天風呂で至福のぬる湯を堪能することができます。

霊泉寺温泉和泉屋旅館
住所:長野県上田市平井2530
電話番号:0268-44-2011
日帰り入浴:不可
公式サイト:和泉屋旅館(外部リンク)

貝掛温泉/新潟

小さな眼専用の桶で目をそっと温泉で労るのもオススメ
小さな眼専用の桶で目をそっと温泉で労るのもオススメ

新潟県湯沢町にある貝掛温泉。ここは奥湯沢の一軒宿で、江戸時代から目薬の湯として多くの人の眼とからだを癒し続けてきた温泉です。36度ほどのぬる湯がぬるくも熱くもなくて、初めてだと不思議な感覚になりますがこれがものすごく気持ちいい!思わず長湯したくなるほどの心地よさで、湯上がり後のからだが、かなり楽になったと感じられる至極のぬる湯温泉です。

日頃スマホで酷使しがちな眼を労ることもできます。

貝掛温泉
住所:新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
電話番号:025-788-9911
日帰り入浴時間:11時〜14時
料金:大人1200円
公式サイト:貝掛温泉(外部リンク)

温泉専門家/温泉ジャーナリスト

現役アナウンサーで温泉専門家。温泉の持つ湯力や美肌力等に魅せられ、国内外3500湯以上1500泊以上ほぼ自費で宿泊するほど大の温泉好き。現地に何度も足を運び、温泉全般、旅館、ご当地グルメなどにおいて温泉施設、旅館経営者や女将さんへ綿密な取材のうえ各メディアに発信。人気情報番組から報道番組コメンテーター、雑誌連載において利用者目線のわかりやすい解説は、各業界からの信頼も厚い。温泉に関する資格多数取得。著書『からだがよろこぶ!ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)

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