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タイヤ交換はちょっと待って 19日(土)は宮城県で雪の可能性あり

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
まだスタッドレスタイヤが活躍するかもしれません(写真は著者撮影)

もう3月も後半。関東から西の地域では桜のつぼみが膨らんできていて、早ければ今週末にも開花の発表されるところが出てきそうです。

東京 靖国神社のソメイヨシノの標本木(撮影 宮崎由衣子気象予報士)
東京 靖国神社のソメイヨシノの標本木(撮影 宮崎由衣子気象予報士)

宮城県でも、きのう15日(火)に仙台管区気象台でウメの開花が発表されるなど着実に季節は進んでいるのですが、車は焦ってノーマルタイヤに交換しない方がよさそうです。19日(土)に平地でも雪の降る可能性があります。

冬型のち南岸低気圧で雪の可能性

あす17日(木)は、北日本付近は西高東低の気圧配置になります。西からの風が強く吹き、そしてその風によって上空の寒気が流れ込んでくる見込みです。

17日9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)
17日9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)

その寒気が流れ込んだ後、あさって18日(金)になると東シナ海に低気圧が進んできて、その後発達しながら本州の南を進む予想です。

18日9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)
18日9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)

これは南岸低気圧と呼ばれるコースで、今年1月に東京都心に10センチの大雪をもたらしたのも南岸低気圧でした。

今回、関東では降るものは雨ですが、北日本は前日に寒気が流れ込んできているため平地でも雪の降る可能性があります。

18日9時の予想天気図と上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
18日9時の予想天気図と上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

宮城県には、18日の夕方から19日にかけて低気圧の雲がかかる見込みですが、降るものが雪なのか雨なのかが微妙です。

あるコンピューターは、宮城県は平地でも広い範囲で雪が降ると予想していますが、また別のコンピューターではみぞれという予想だったりして、まだ予想が定まっていません。

19日(土)未明の天気分布の予想(提供:ウェザーマップ)
19日(土)未明の天気分布の予想(提供:ウェザーマップ)

場合によっては、平地でも大粒の雪が降り続いて19日の午前は雪の積もる可能性がありますので、少なくとも今週末を乗り切るまではノーマルタイヤへの交換は待った方がよさそうです。

宮城県のタイヤ交換の目安は桜の開花?

シーズン初めに降る雪は「初雪」と言いますが、それの反対でシーズン終わりに降る雪を「終雪」と言います。この終雪にも平年日があり、仙台の場合はその日付が4月7日となっています。仙台におけるソメイヨシノの開花平年日は4月8日ですのでほぼ同じです。桜が咲く頃までは雪が降ってもおかしくないと言えるでしょう。

昨年の仙台管区気象台のソメイヨシノ(2021年3月31日 著者撮影)
昨年の仙台管区気象台のソメイヨシノ(2021年3月31日 著者撮影)

お仕事などで毎日車を運転する方は『桜が咲くまではスタッドレスタイヤ』と覚えておくのがオススメです。

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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