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昨年の打率1割台&40本塁打に続き、シュワーバーは今年も新記録を樹立!? 先頭打者本塁打12本は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)Aug 23, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨シーズン、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、打率.197と47本塁打を記録した。それまで、打率.200未満のシーズンに40本以上のホームランを打った選手は、一人もいなかった。

 今シーズンは、昨シーズンと同じようにはならないだろう。9月2日の時点で、打率は.238、ホームランは28本。打率は高く、ホームランは少ない。

 だが、シュワーバーは、別の新記録に迫りつつある。9月3日に打った先頭打者ホームランは、シーズン12本目。あと1本でメジャーリーグのシーズン最多記録に並び、そこからもう1本増やすと、シーズン14本となり、最多記録を塗り替える。

 2003年にアルフォンソ・ソリアーノが打った先頭打者ホームランは、13本を数えた。シュワーバーが並んだ歴代2位には、1996年のブレイディ・アンダーソン、2007年のソリアーノ、2019年のジョージ・スプリンガー(当時ヒューストン・アストロズ/現トロント・ブルージェイズ)、2022年のホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)、2023年のムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)が位置している。

 1シーズンに先頭打者ホームランが12本以上の延べ7人中、チームが140試合を終える前に12本目を打ったのは、今シーズンのシュワーバーだけだ。ちなみに、昨シーズン、シュワーバーの先頭打者ホームランは11本。その11本目は、フィリーズの159試合目だった。

筆者作成
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 今シーズンの先頭打者ホームランは、9本のガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)が、シュワーバーに次いで多い。スプリンガーは3本、アルトゥーベは5本、ベッツは4本。ドジャースの先頭打者ホームランは、ベッツと大谷翔平の2人で計9本だ。

 なお、シュワーバーは、シーズン12本目の先頭打者ホームランに続き、4回表にホームランを打ち、4シーズン連続30本塁打以上とした。さらに、9回表にもホームラン。今シーズン2度目の1試合3本塁打だ。この日の6打数5安打により、打率は.245まで上昇している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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