来週は師走寒波が襲来へ、大雪や気温の激変に備えよう
雨のあと師走寒波が襲来へ
上図は来週29日(火)夜の雨や上空の寒気の予想です。
低気圧や前線に伴う活発な雨雲が本州付近を通過する見込みで、北海道から九州にかけて、雨や風の強まる所も多いでしょう。そして注目はこの雨雲の後方、大陸に広がる強い寒気です。
今季シベリア方面で育った初めての大規模な寒気で、雨雲が抜ける30日(水)から12月1日(木)にかけて、日本付近に南下してくるでしょう。まさに師走寒波の襲来となりそうです。
では日本付近へ流れ込む寒気の予想を見てみましょう。
9月並みから一気に真冬並みの所も
29日(火)は低気圧や前線に向かって南から暖かな空気が北日本まで流れ込む予想で、日本付近は平年よりかなり気温が高いことを表す赤色に覆われている状態です。場所によっては平年より15度くらい高く、9月下旬並みの暖気の流入という所もありそうです。このため、雨が降っても、気温は下がらず、季節外れの暖かさという所も多いでしょう。
ところが30日(水)になると、暖気は日本の東へ抜け、変わって上述の寒気が日本海側から流れ込んでくるでしょう。そして12月1日(木)には平年より低いことを表す青色にスッポリと覆われる状態となり、まさに真冬並みの師走寒波の襲来となりそうです。
わずか2日間で上空1500メートル付近の気温は15度から20度も下がる予想で、西日本の日本海側まで平地で雪の目安となる-6度線が南下する予想です。
本格的な雪、大雪のおそれも
上図は12月1日(木)の天気分布予想です。
北日本の日本海側は広く本格的な雪となり、山沿いを中心に、大雪となる所もあるでしょう。北陸から山陰にかけても山沿いでは雪となり、平地でも雨か雪の予想で、本州の日本海側でも一斉に初雪となるかもしれません。
気象庁からは早期天候情報で、北海道の日本海側ではこの時期として10年に1度程度の大雪となるおそれがある旨、警戒が呼びかけられています。
気温が激変
上図は、主要都市の10日間予報です。
日本海側では特に気温の変動が大きく、青森や金沢では、29日(火)から12月1日(木)にかけて、15度以上も急降下する予想です。青森では本格的な雪となるかもしれません。
また福岡も10度以上下がる予想で、12月1日(木)の予想最高気温は10度と、真冬並みの寒さとなるでしょう。東京は西側や北側にある高い山に寒気がブロックされて、最も気温の下がり方がにぶいものの、それでも晴れ間があっても15度以下となり、師走らしい寒さとなりそうです。
来週は、北日本や山沿いでは本格的な雪(大雪)に、また全国的に気温の急降下、激変に備えるようにしてください。