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閉経後に起こりやすい体の変化"7選"!-閉経後の快適な生活のためにできること-

ご覧頂きありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は「閉経後に起こりやすい体の変化"7選"」というテーマで解説していきます。

今回の目次

  1. 閉経はいつ頃?
  2. 閉経後はどうなるの?
  3. 閉経後に起こりやすい体の変化"7選"
  4. 閉経後の快適な生活のためにできること

【1】閉経はいつ頃?

閉経とは、卵巣の機能が低下して、月経(生理)が停止した状態です。

個人差はありますが、平均は50.5歳です。

閉経の前後5年間(計10年間)を更年期という。

【2】閉経後はどうなるの?

更年期では、女性ホルモンのバランスが大きく変動することで、ホットフラッシュ・不眠・イライラ・肩こりという「更年期障害」が起こりやすいです。

更年期の不調は閉経後5年くらいで徐々に落ち着いてきます。

しかし、女性ホルモンの分泌が大きく低下するため、体には様々な変化が起こりやすいです。

【3】閉経後に起こりやすい体の変化"7選"

女性ホルモンというと、女性生殖器や乳房との関係が注目されることが多いですが、実は他にも肝臓血管皮膚などとも関係が深いです。

ここでいう女性ホルモンは「エストロゲン」を指します。

そして、閉経後は女性ホルモンの減少により、次のような変化が起こりやすくなります。

①骨が弱くなりやすい

女性ホルモンは、新しい骨を作る細胞(骨芽細胞)や、古い骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きのバランスに関わります。

女性ホルモンが減少することで、古い骨を壊す「破骨細胞」の働きが亢進するため、骨が弱くなりやすいです。

②血中LDLコレステロールの増加

女性ホルモンが減少すると、肝臓がLDL(悪玉)コレステロールの取り込みが低下し、血中に停滞することで、血中LDLコレステロールの増加します。

また、 LDLコレステロールの合成も亢進されることも関係します。

LDLコレステロールについてはこちらの動画でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。

特にLDLコレステロール値が気になる方にはおすすめです。

③中性脂肪の増加

閉経後では、特に基礎代謝が低下しやすいため、エネルギー産生量も低下し、中性脂肪が増加しやすいです。

特に内臓脂肪が蓄積しやすいです。

④動脈硬化が促進する

女性ホルモンは、動脈硬化を抑制する働き(抗動脈硬化作用)があるため、閉経後は動脈硬化が進みやすいです。

さらに、血中のLDLコレステロールや中性脂肪も増えやすいため、それも動脈硬化を進めやすいです。

⑤血圧が高くなりやすい

動脈硬化が進み、血管の抵抗が強くなることで、血圧が高くなりやすいです。

また、コラーゲンの合成も低下しやすいため、血管の柔軟性が失われやすいことも原因の1つです。

⑥尿酸値が高くなりやすい

女性ホルモンが減少すると、尿酸の排泄が低下するため、尿酸値が高くなりやすいです。

閉経前では、女性ホルモンが尿酸の排泄を促進する作用があるため、女性の方が「痛風」になりにくいです。

⑦にきびやしわができやすい

女性ホルモンが減少すると、皮脂の分泌が増えることで「にきび」ができやすかったり、コラーゲンの合成が低下することで「しわ」ができやすいです。

【4】閉経後の快適な生活のためにできること

女性の場合、閉経を機に体の変化が起こりやすいため、下のようなことを意識すると良いでしょう。

とはいえ、全てを意識するのは難しいので、まずは自分のやりやすいものを1つ、2つから始めてみましょう。

  • 食べ過ぎだけではなく栄養不足にも注意
  • 塩分を摂り過ぎない
  • 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を摂り過ぎない…ファストフード・スナック菓子などに多く含まれる
  • カルシウムをしっかり摂る
  • 適度に日光を浴びる…ビタミンDの産生が促進され、Caの吸収が促進される
  • 適度に運動…軽く息が切れる程度の有酸素運動がおすすめ
  • 定期的に検診を受ける
  • しっかりと睡眠・休息をとるなど

特に閉経後は「食生活」を再確認して、整えることが大切です。

閉経後と食生活の関係については、こちらの動画でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。

最後までご覧頂きありがとうございました。
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身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/JSTAS認定整体師/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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